無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「皇室典範」を改正して“女性・女系天皇”も容認すべきか否か。一部では、“男系男子”こそ万世一系の原理だという主張がなされている。しかし著者は、小泉首相の私的諮問機関である「有識者会議」の答申を大筋で評価しながら、皇統の安定的な永続には、さらなる工夫や方策が必要だと説く。すなわち、女帝もその子孫=母系による継承も認めたうえで、順位は兄弟姉妹があれば男子優先が望ましい、という。しかし、「女系容認論」は天皇制の否定になるのではないのか? 著者は最近数年の「女性天皇論議」を丹念に追いながら、「女系」が必ずしも天皇制の否定にはつながらない論拠を示す。そして、いま論ずべきことは、皇室の繁栄をいかに持続するかにある。そのためには、女性宮家の創立、皇族養子の復活、さらに天皇・皇太子の過密な御公務の見直しなどの具体案を提唱している。確実な史料と先学の研究を活用し、歴史家の視点から真摯に問う新しい皇室論である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年10月29日
連綿と続いてきた皇位継承の基本は、直系男子を基本とするが、天皇の多妻を認め、皇族を確保してきたことが重要。昭和天皇が一夫多妻を拒否された現在は、皇室典範で否定されている養子と女性天皇を認めるべきとの主張。女性宮家の容認も主張。
筆者は皇統維持を重視する一方、皇族にも厳しい意見を向ける。皇位の継承は一...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月20日
概ね 著者の意見には賛成。側室復活とか難しいだろうし(てか 側室はどんな人でも良くないでしょう…で、高貴な方を探してきてあてがうとか、そ、そんなわけ?)、女性天皇もありだけど、今のままではずっ〜と女性になりそうだし、子育てと仕事の両立が半端ないくらい大変そうだし…。
ご本人達のお考えはどうなんでし...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年11月30日
皇室典範改正問題について論じる書。結論としては、男系男子継承を優先しつつ、女性宮家を創設し、女性天皇・女系継承の道も開くべきというもの。この結論は、私の意見とほぼ同じであり、至当なものであると思う。
皇位継承をめぐる歴史的な背景の記述が厚く、皇室典範改正問題を考える上で示唆に富む。特に、宇多天皇...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。