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「愛なんてあやふやなモノが、ハッキリと数字でわかるんだよ」――。不死者たちの世界で起こった連続殺人事件。その犯人は、サークル内の男性を39人殺した、通称“白雪姫”! 彼女を追い詰めるべくUNDO(アンドゥー)と協力した剣崎警部補のまえに、犯人を逃がす者たちが三度現れた……! いま注目のクライム・サスペンス、第3巻!!
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Posted by ブクログ
異様にエロ度が上がりましたねぇ…。いや、露出もそういう描写もないんですけどね? 前巻から登場の「白雪姫」、今巻からの「雁金」。どっちもエロいエロい。 二人とも性に対して奔放、というかぶっちゃけビッチなんですが、違う側面が見れて面白い。 「白雪姫」は愛をセックスだと言い放ち、「彼女を愛した者は死ぬ」...続きを読むという明確な「現象」「ルール」によって自分が愛されている悦びを得る。 言動も命に対する認識も軽く見えますが、その執着ぶりは重い。リンと剣崎、二人の視点で描写される彼女の「愛」は何ともいえない複雑さを感じさせます。 「雁金」はもはや愛や性を「突破した」価値観。 自らの価値観でこの世界の命と愛を測り、弄びます。 その強烈過ぎる自由さと強さがとにかく印象的。ビジュアルの時代錯誤感も伴って、ホントに面白い。 特に「雁金」は、リンを一刀で切り伏せ最強キャラっぷりをこれでもかと見せ付け、キャラクター間のパワーバランスと緊張感を引っ掻き回し、スリリングさを増した良いキャラと言えます。 彼女を対照的に描く事で、無表情な任務遂行キャラに過ぎなかった(それでも魅力的だけど)リンに違う側面が見えてきました。更には切子のコンプレックスも徹底的に叩き、波紋広げまくり。 明らかにろくな死に方はしない(不死だけど)キャラなのですが、強烈でブレない軸を持っているので、他のキャラを引き立てる素晴らしい憎まれ役だと思います。…いや、ホントに好きですよ、彼女w で。 リンが雁金に切った啖呵ですが。 確かに「この世界、どっかおかしい」のは「我々」の価値観で見た場合であって、この作品の世界だけで見ればこれが正常であり、平和なんですよねぇ。否定するところがない。 命じられるままに任務をこなしてきた彼女がこのセリフを口にしたのは、変化であり、そして逃がし屋サイドとしては逸脱なのでしょうけどねぇ…。 とりあえず、リンと剣崎のデートだけが癒しw …剣崎が恋愛経験アリ、ってのも何か疑わしくなってきたよw
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