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1964年に世界初の高速鉄道として日本に誕生した新幹線は、2014年で50年を迎えた。日本初の高速鉄道技術はどう変化し、進歩し、停滞したのか。本書では、新幹線が歩んできた50年の歴史を技術の視点で振り返りながら、リニア中央新幹線の建設も見据えて将来像を考えていく。新幹線とともに鉄道技術人生を歩んできた筆者による渾身作。(ブルーバックス・2014年4月刊)
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Posted by ブクログ
新幹線の歴史をまとめた上に、国際的な視点から日本の技術のいる位置を概観した視点が貴重。日本の優れている点は認めた上で、諸外国に大きく立ち遅れている点がよくわかる。 大局観を持たずに、日本に特化した「新幹線システム」を現状のまま環境の異なる国に売り込もうとすることのナンセンスさも、指摘されると目を覆う...続きを読むよう。視野の広い人が出てきて欲しい。 磁気浮上鉄道についての一章もある。現在の予定線を使って、国際水準の鉄輪鉄道を敷く方が有効に思えてならない。 青函トンネルについては、新幹線が 140km/h に制限されることを知らなかった。その代案として、トンネル部分を単線並列とし、片方を新幹線、他方を貨物とし、輸送力の必要な貨物列車を続行運転しつつ、追い越す新幹線との相対速度を現在案と同じに抑える具体的なダイヤグラムが示されている。それを含め、日本だけが単線並列を採らず走行方向固定の設備しか持っていない現実と、その不利益を突きつけられる。 50 年の歴史という観点では、同時代を生きてきた人間には当たり前のこともこのようにまとめておかないと同じ失敗が繰り返されそうだ、と感じた。
海外の新幹線との比較や、国鉄時代の労使問題が技術開発が止まってしまった話など、興味深い。 技術論以外にも、なぜ東北新幹線がスピードを出さないのか?新幹線と在来線の行き来が不便なのは? その理由を読むとバカらしくなる。
新幹線の外国への販売が、ソフト部分もセットでないといけないというのは間違いの指摘。◆なるほど。◆◆単線並列信号か〜◆◆1980年代の日中の補修工事は全く覚えていない。
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新幹線50年の技術史 高速鉄道の歩みと未来
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曽根悟
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