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大阪・西成の下町から裸一貫で出発して、ボクシング界に一時代を築き上げた男、津田博明。その成功の礎にいたのは、あの赤井英和だった。世界王者という夢を抱いた男達の熱意と思惑、そして「孤独」。
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Posted by ブクログ
良かった!良かったんですが終盤、「おそらく~」「~はずである」「~かも知れない」という表現が気になってしまった。当事者から話を引き出すのが難しかったのは文章中から伝わってくるんですが…。
ボクシングのプロモーターの博打打ちのような世界。ボクサーとの絆が中心になるのもわかる。津田を許せなかった赤井英和の気持ちを思うと読みながら津田に腹が立って仕方なかった。商品として使い捨てた印象は拭えない。何らかのカリスマ性もあったのだろうが、人間として好きになれなかった。
どこか焦点が合わない眼鏡をかけて歩いている気がする。そんなスポーツノンフィクション。 なぜ稀代なのかが、よく分からない。 ただ、赤井さんのボクサーとしての実像を伝えることには成功している。
赤井英和、井岡を育てたグリーン津田ジムの津田会長のルポ。 こうかくと成功物語のように思えるが実際はドロドロの人間の葛藤。 どうしても成功したいと願う津田会長の業とでもいうのだろうか。津田会長の成功とともにまわりの人間関係に軋轢がおきまくっていく。晩年は幸せだったんだろうか?赤井と和解できなかったこと...続きを読むはどうおもっているのだろうか?成功と幸せについて考えさせられる。 赤井が成功しそしてボクシングに恩返しでコーチをしてるのが読後感で唯一さわやか。
期待はずれ
筆者の推測で書かれた部分が多すぎる。
サブ・タイトル「プロモーターの人生」に、 やや違和感を感じる。 実際には故津田氏の人生を、 タレントになる前の赤井英和氏との関わりまでに限って 追っている。 津田氏の人生の大きな光であると言える 井岡弘樹氏は全く出てこないと言っていい。 読み進めているうちは 「著者は、津田氏が嫌いなのだな。 生...続きを読む前に冷たくされたか何かでくすぶっている感情があるのだろう。」 と感じていた。 津田氏の、虚言の数々、 現代風に言うと「盛っている」ということになるのだろうか、 「ホラ」ではすまされないような詐称。 それから愛情の強さから抱いてしまう冷酷さ。 恩に報いない利己的な部分、他人を利用する部分。 自らの成功のみを追わざるを得なくなった人の悲しさ。 著者は、通常人が晒してほしくない内面を いやというほどあぶり出し、また、解析する。 故人が生き返ったら、または赤井氏が読んだら、 「そこはそやないねん」と言いたい部分もあるだろう。 しかし、 最後まで読んでやっとわかった。 著者は、そういう矛盾を抱えた津田氏が、 抱えているからこそ 好きだったのだ、ということが。 味わいのある1冊。 ただし、ボクシングに一時期でも狂って、 興行の仕組みなどにも興味を持ったことがある方以外には あまり薦められない1冊でもある。
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