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女医の千草の手伝いで、一人でお使いに出かけたお国。帰り道に耳にしたのは、お囃子の音色。フラフラと音が鳴る方へ覗きに行ったはいいが、人っ子一人、見当たらない。次郎吉も話半分に聞いていたが……。
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより) 女医・千草の下で働くお国は、お使いの帰り道に奇妙な光景に出くわした。林の奥の誰もいない場所で、お囃子が響いている。すぐさま“甘酒屋”の次郎吉に知らせるが、「番町の七不思議の一つ、『狸囃子』だぜ」と取り合ってもらえない。一方で、狸囃子の噂は、瓦版に載ったために江戸...続きを読む中の評判になる。仕方なく、様子を見に行くことにした次郎吉だったが、そこで囃子方の矢七の姿を見かけて…。大人気痛快時代小説、第7弾。 令和3年4月2日~3日
薄いのであっという間に読み終わった。 全編、もう少し物語に厚みが欲しいところ。 仕掛け(人間関係や事件の裏側)は巧妙なのに、終わり方があっさり過ぎて余韻が……。
久しぶりに読んだ鼠シリーズ。初期の凄惨さは薄れ、なんだかずいぶんほのぼのした感じになっている。次郎吉も本業はどこへやら、人助けに精を出す「いいお兄さん」になってるし。いや別に不満なわけではないけれど。 まあ赤川次郎さんのことだから、最後までこの路線のはずはなかろう。まだまだ先だろうけどどんなラスト...続きを読むを迎えるのか興味津々。なんたって次郎吉は獄門はりつけだからねえ。うーん、どう着地するんだろうか。 解説で脚本家の方も書いていたが、「赤川鼠」の成功は、妹の小袖というキャラクター造型にあるとあらためて思った。小袖の視点が入ることで、次郎吉が生き生きと浮かび上がってくる。なんだか時々二人が夫婦のように見えるけれど。
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