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俺たちが、本当に戦うべき「敵」は--?
――俺たちは、何と、なんのために戦えばいいのか――
俺、冬川朱雀と相棒の少女、小手毬はこの世に必要とされていない異能力者だった。「異能力制限法」により、現代、異能力の無断使用は厳禁され、異能力者はすべて社会から管理されている社会。強さには自信があるが、戦う機会が与えられなかった俺たちだったが、ガチのトーナメント大会で優勝したことをきっかけに少しは仕事が舞い込むようになった。
しかし、それと金を稼ぐことは別問題で……。
理不尽な世の中の反応、嫉妬、不協和音、新たなる敵の影……俺と小手毬を待ち受けていたのは、異能力者の光と闇という現実だった。
――俺たちは正義のヒーローじゃない。どこにも、戦うべき敵なんていないのかもしれない。それでも、戦うことを、異能力者をやめることはできない――。
「現実」の異能力者たちが交錯する、異能力者苦闘アクション!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2016年10月13日
この作品のリアリティは、主人公が抱える「この世の中には敵がいない」という影殺師のジレンマでしょうか。キャラノベなんて主人公の葛藤なしには成立しませんが、この主人公の朱雀君の葛藤はいちいち等身大で痛いほど共感してしまう。結果として深く物語世界に引き込まれてしまいました。結論、このラノベのいちばんの魅力...続きを読む
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