前略・ミルクハウス ６巻

川原由美子

さやかと涼音の過去を知り動揺する芹香は、涼音と自分の気持ちすら見失ってしまう。幼なじみの雄作からのプロポーズや、さやかと涼音の危うい関係に、芹香の心は不安と迷いを増すばかり……。そんな中、涼音にドイツの移住の話が持ちあがり、ミルクハウスに存続の危機が訪れる! 彼らの迎える終幕は、果たして――!?

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 女性マンガ
• 出版社: 朝日新聞出版
• 掲載誌・レーベル: ソノラマコミック文庫
• 電子版発売日: 2014年02月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 48MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

これまたこのバージョンで持ってるわけじゃないんだけど。ま、現在入手可能な方が良かろう、つことで。
私が激愛を捧げていたソルジャーボーイの川原由美子が同時期に別雑誌で連載してた漫画。一般的知名度としてはこっちのが断然高い。
当時の流行設定の一つ下宿もので、北海道から出てきたヒロイン芹香ちゃんが下宿したアパート・ミルクハウスでの下宿生活？を描いたラブコメ。
鈴音さんてキャラが和風美人かと思いきや男だった、というとこがミソなんやけど、鈴音さんは私美人だから女装似合うじゃな〜い？という至って明るいノリで女装してるだけで、別にゲイだったりもしないし、オカマでもなく純粋に女装してるだけっつー。
で、この漫画のほかとちと違うよなって思うのはヒロインがくっつくのが鈴音さんなとこじゃないかと。てっきり藤くんとくっつくと思ってたのに！！そこが新しい点だとは思うんだけど私としては気に食わなかった（苦笑）
別に芹香ちゃん全然好きじゃなかったのに、藤くんとの仲を応援してたのは何なんだろうな。
芹香ちゃんに、藤くんに横恋慕してる女の子のことをもっと考えてやれ、と言われて藤くんがブチ切れて言い返すとことか、芹香ちゃんのことうぜえ！て思ってたので、心地よかったな〜。（おいおい）
あと、結局ラスト芹香ちゃんと鈴音さんがくっつくんだけど、鈴音さんの元女が「どうしてあんな何もあなたのこと理解してない女がいいのよ！」と言われて、鈴音さんの答えが「彼女は僕が見せたいと思っている姿を見てくれる。でも君は僕が人から隠したいと思ってる本当の僕の姿を見抜いちゃうじゃないか。だから君といるのは辛いんだ」。
いや、ムカつくぜ芹香ちゃん！！ずるい〜バカだから勝ちってことかよ！！と思うんですが、深く納得させられる。その後もいろんな作品とかでカップリングを見ていく上で、非常に示唆に飛んだお言葉だなあ、と思います。