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アイドルの女の子を好きなふりをしたり、気になる男子の名を寝言で呼んだらどうしようと修学旅行で眠れなかったり――著者がゲイであることに悩み、認め、周りにカミングアウトしていく、さわやかで感動を呼ぶ青春記。同性愛の人はもちろん、異性愛の人にも勇気と希望を与えてくれます。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
ずっと読みたいと思っていて、ようやく読めました。 マイノリティって当事者にしか分からない葛藤があります。日常の何気ない会話の中でも些細な一言に傷ついて、神経を尖らせて、疲れて、悩んで、苦しんで。中でも隠し通せてしまうマイノリティはより一層に辛い思いをします。 本書はセクシャルマイノリティの方々が希...続きを読む望を持てるよう、前向きで明るい文章を一貫している気がします。ただご本人はとても苦しかったんだろうなと思います。 読んで良かったです。
石川大我さん自らの半生が書かれています。 インターネットの発達と共にセクシャルマイノリティーの人たちは自分だけではない、同じ様に悩んでいる人はたくさん居るんだと知ることが出来るようになりました。 そうして様々な活動をされていく様子が書かれているのですが、とても生き生きとしていて、見習いたいなと思わさ...続きを読むれました。
ゲイである自分を肯定=肯定のシャワー〉が出来た石川さん。 これがどんなに難しいことか… セクシュアルマイノリティであることは、その人の一部でしかないけど、当事者にとっては生涯共にする課題です。 課題の解決法は人それぞれだけど、ロールモデルがいないぶん、当事者との出会いはいつも大切なきっかけです。 石...続きを読む川さんの、人との出会いやつながりを大切にする思いが素敵だなと思いました。
ゲイやレズビアンの方が実際にいるのも知っていたし、偏見もありませんでした。 知っていたとはいっても、当事者の方たちの生の声をきくのは初めてに近くて、すごく新鮮でした。 また、「すこたん企画」のHPも見てきました。 全ての恋をする人・カップルが幸せで堂々としていられる日本がはやくやってきたらいい...続きを読むなというのが、一番の感想です。
○○第一世代、になれるチャンスが、だれにでも人生のうちには何度かあるように思います。「第一世代」になれた人は、手さぐりの闇のなか一歩を踏み出したり、一筋の光をひとより先に感じることができた人たちです。 インターネットを使うことで、それまで出会うことのなかった人と知り合うことができるようになりま...続きを読むした。 出会うことのなかった、知られないままそこにいた、さまざまな、マイノリティ。いまではLGBT、と表現されるようになったひとびとの中にも、インターネットに光を見いだしたひとがいました。著者の石川さんも、その一人だと思います。 たまたま、自分も世代が同じだったので、教室の中が男性と女性ではっきり分かれ、話題の中身のアイドルも、女性と男性にはっきりわかれていた当時の雰囲気がすぐ思い出されます。 本当は光GENJIの話がしたいのに、浅香唯のファンを装いながらでなければ仲間でいられない苦しさ。それを思うだけで胸が苦しくなります。 いまおもえば、ほんの30年ほど前の日本は、息苦しくて、生きにくい世の中だったと思います。昔がいまよりよかったなんて全然思えません。かつての日本が美しく、いまの日本は腐っていると本気で思っているひともいるようですが、わたしにはそうは思えません。 出会うべき人が世の中にいることに、パソコンのモニター越しに気づいた瞬間の興奮、鼓動が、自分にも似たところがある人には、きっと伝わるはずです。 一歩を踏み出す前の不安、予想されるネガティブな反応をこえ、ほんとうの自分を開示して生きる生き方を、読みやすい文章で実感させてくれます。 第一世代があった上で、現在の状況があります。 世界が変わったあとになってから、元の世界をイメージすることは難しいことです。とんねるずのかつてのキャラクターを今の世の中でみて笑えるかどうか。または、懐かしめるかどうか。かつての世界、当時を生きたひとたちに、その見識と態度を問われる題材ではないかなぁ、と感じます。
何年か前にテレビかなんかでこの本を知って、読んでみたいなぁと思っていた一冊。 ちなみに私は「普通の」人だと思う。だから、なるほど同性愛者の人はこういったことに不安を感じるのか、これほど悩むのか、と勉強になった。 私には同性愛者の友人がいる。 だけどその友人は異性と寝ている。同性とは付き合ったことも...続きを読む寝たこともない。じゃああなたは異性愛者なんじゃない?と聞いたことがある。 だけど友人は「本当に好きな人には好きだと伝える勇気がない」のだと困ったように言った。 私はよく理解できなかった。なんちゃってじゃないの?とも思ってしまった。 でも、友人は本当に同性愛者なのかもしれない。繋がる勇気を持てないだけでね。私はそれを否定するべきではなかったし、疑うべきではなかった。 友人へ あの時はごめんね。疑ってからも連絡をくれて、飲みに誘ってくれてありがとう。あなたがカムアウトしてくれたことも今になって嬉しく思います。 いつかこの言葉を直接あなたに伝えたいです。
ゲイであることをカミングアウトし、それを周りに認めてもらい、その立場を活かして活動していく。それを実現のものにしていくまでの著者の体験談が赤裸々に綴られている。ゲイであることに悩み葛藤してきた人、ゲイというものがどんなものか分からない人、色んな人に読んでもらいたい。この作品を通して勇気付けられたり、...続きを読む新しい視点を得ることが出来るのではないかと思う。 ただ、ここで一つ言っておきたいこととして、本書で述べられている著者の意見はあくまで「ゲイの生き方のひとつの形」として、とどめて置いて欲しいということ。この著書を読んでいると、ゲイであることの分析に客観性が足りないと言うか、「ゲイに生まれて良かった!」という著者の発言からも伺えるように、些か視点が盲目的というか、現実味に欠けるような印象を受ける。ゲイであることに卑屈になる必要も無いが。(当時の彼の立場から考えてそう発言するのも仕方のないことだったとは思うけれども。)本書に溢れる「肯定の嵐」は読んでいて感極まるものがある。そこに至るまでの筆者の人生を想像すると尊敬できるし、自身の琴線に触れるのも確かだ。多くのゲイは「自分なんて」っていう自責の念を必要以上に抱いている。現実問題として、ゲイであることは隠さないといけない場面が殆どだろうから、胸張って生きようにもそれが許されない。でも、著者の在り方が絶対正しいということは無いし、絶対幸せということも無い。「カミングアウトこそ幸せの形」という考えに圧迫され精神的苦痛を感じているゲイの方も少なくないのではと思う。決してそうじゃ無い。あくまでも生き方は人それぞれ。だから私は、著者の生き方を否定しているつもりは無いし、彼の活動に励まされた人も大勢いるという点から、充分価値のある行動だと思う。ただ、それに感化されるあまりに自分を追い詰めて欲しく無い。そう思うだけだ。これを読んで励まされる人もいれば、一方で無駄に傷つく人もいるのではないか、そう思ってついレビューを書いてしまった。気にする必要なんてない。正解の無数に存在する問いに対する一つの答え、という考え方が適切だろう。いつか辿り着くであろうそれぞれの理想の形を胸に、その時々でベストの選択を積み重ねて行けば振り返ったときに満足できる人生になっているんじゃないかと自分自身に言い聞かせている。けれど、それは答えになってないのかな?無責任なのかな?私自身、まだまだ理想の答えに辿り着けそうにない。
読んでいて、とても筆者の人柄が伝わってくる文章だった。何よりも、この本を手に取った人たちに向けて「伝えたい!」という気持ちが感じられる。 LGBTについての知識を持っていない人にもできるだけ分かりやすく、多くの人に理解されるために書かれた文章なんだな、ということが数ページ読み進めただけで分かった。 ...続きを読むでも、これ以上のことがまだ自分が未熟なために読み取れなかった。また、何か月か何年か先に読む機会があったら、もっと吸収できる可能性があると思う。
同性愛者がどのような人々か、また同性愛者がどのように生きているかについて、著者の石川大我さんの同性愛者としてのライフヒストリーを通じて、本。日常生活からの話なのでなじみやすく、すぐに読むことができました。 「ゲイに生まれてよかった」事をやたら推す傾向が強いなど、個人的にはやや首をかしげる部分もあり...続きを読むますが、出版から10年経った今も、同性愛について間違った報道がマスコミによってなされる事もある現状を考えると、同性愛者の置かれている状況を的確に述べているという点では、この本の存在は未だに大きいものであると思います。 ただしかし、これは同性愛者をはじめとした性的少数者の状況が、出版から10年経った今でもほとんど変化していないということも意味しますが…今後の展開に期待です。
アイドルの女の子を好きなふりをしたり、気になる男子の名を寝言で呼んだらどうしようと修学旅行で眠れなかったり―著者がゲイであることに悩み、認め、周りにカミングアウトしていく、さわやかで感動を呼ぶ青春記 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 キリ教の授業で紹介されてたから読んでみた! 途中やおい本の話が出て...続きを読むきたけど、おたくは割と同性愛者とわかりあいやすい気がするよね なんかネットで知り合いさがして同志に会えたときの感動、とか書いてあったけどまさに、隠れオタがネットで交流してオフ会して仲良くなっての流れと同じだもんな…笑 私の場合、もうまわりがおたくで固められたからマイノリティにはかんじないけど…いまだにネットがあってよかったなーって思うもん。感謝感謝だね!
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石川大我
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