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「ビッグデータ」が注目を集めている。その一方で、販売履歴や位置情報、閲覧履歴といった個人に関わる情報が収集・蓄積・分析され、企業活動などに利用されることに対して、漠然とした不安を抱く個人も少なくない。その不安が噴出したのが2013年の初夏から秋にかけて起こった「Suica履歴販売」騒動だ。JR東日本が交通系ICカード「Suica」の乗降履歴データを匿名化した上で外販すると発表したところ、一部の利用者が猛反発。JR東日本は計画の修整に追い込まれた。
この騒動を機に、国内では個人情報にかかわるビッグデータ活用に及び腰になった企業も多い。だが、冷静に検証すると、JR東日本のケースに手続き上の失策があったのは明らか。落とし穴の場所を熟知して、余裕をもって回避すれば、ビッグデータ活用の道は必ず開ける。
この電子書籍は日経コンピュータでビッグデータ活用について提言し、好評を博した記事をまとめた1冊。2部構成で、プライバシーに配慮したビッグデータ活用のあり方を探る。まず第1部では、「Suica履歴販売」騒動を改めて検証する。JR東日本はどこで間違ったのか、トヨタ自動車、NTTドコモ、ソニーといった先進企業はどのようにプライバシーに配慮しているのかを紹介する。
続けて第2部ではシグマクシスのコンサルタントがビッグデータの活用を推進するための適切なマネジメント体制を解説する。ビッグデータでサービスの質を高め、新たなサービスを生み出す一助にしてほしい。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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