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私が学校改革に取り組んで実感していることは、教育とは、組織の再生とは、システムをきれいに整えることではないということです。お互いに試行錯誤を繰り返し、痛みに寄り添い、信頼関係を築き、ともに泥をかぶる覚悟を持つことからしか、本当の改革ははじまりません。
「人間は、変えようと意識をすれば、少しずつでも、そしていつからでも変わることができる」
これは、私が桜が丘の生徒や先生方から教えてもらった最も大切なことで、この本の中でも何度も登場する言葉です。 誰も正解がわからないこの時代を、一緒に試行錯誤しながら、一歩を踏み出してみませんか。
それでは、私の格好悪くて、話すのが少し(いや、とっても)恥ずかしい、でも最高に熱かった3年間をお伝えします。(「はじめに」より)
【本書もくじ】
はじめに
part1 私が教育を志した原点 ――二浪中に知った社会の教育格差
● 父はラーメン職人、母は式場の司会業という家庭で育つ
● 身の丈に合わない県内№1進学校を志望
● 「目指すなら東大」と決めるも浪人へ
● 幼馴染の言葉で自分の恵まれた立場を知る
● 格差を解消するという目標に向けて見えてきた大学受験の意義
part2 教育系YouTuberをやって見えた日本の教育の課題 ――暗中模索の日々と運命の出会い
● 東京と地方の格差に疑問を抱いていた宇佐見天彗さんとの出会い
● YouTubeで経済格差を解消するという考えに賛同
● YouTuber「くまたん」の誕生
● 時給100円から模試対策の解説動画が大ヒット!
● YouTubeからリアルの学校現場へ ―夢や希望を持つことすらできない生徒の存在に気付く
● YouTuberを続けるか現場に出るか ―運命の出会いで現役大学生のまま学校改革の道へ
part3 学校改革に向け現場の課題を言語化する ――改革の方向性をどうリサーチするか
● 初めての学校訪問―事前リサーチで得た学校の評判と理事長の思い
● 学校改革のプランを練る―面談で縮まった先生方との距離
● 面談で得た気づき ―教育者としての純粋な思いと、その障壁となっていた煩雑な業務
● 授業見学で得た気づき―漂う停滞感
● 桜が丘で学校改革に取り組むにあたって考えたこと
● 導き出した改革の方向性 ―「自考自創」という教育理念・校訓を最上位に置いて
● マンダラチャートの中心に 「自考自創」を入れて見えてきた改革の具体策
part4 改革を推進するための「コンセプト」を作る ――改革委員会の立ち上げと8つの「マンダラチャート」の作成
● 急遽の改革日程前倒し―改革に対する先生方の反応
● 改革実行委員会で、「学校改革とは何か」を共通認識する
● 8つのピースごとにマンダラチャートを作成する
● 学校改革の「共通言語」の完成
part5 生徒観を変えるための「非認知能力研修」の実施 ――桜が丘の生徒たちの「よさ」を全力で伸ばすために
● 桜が丘生はもっと自信を持っていい!
● 非認知能力研修の内容―結果ではなく「変容」に目を向ける
● 「桜が丘6マインド」の誕生
part6 新たなカリキュラムの作成 ――改革実行初年度に向けて準備したこと
● 生徒募集準備―YouTuberの経験をフル活用
● 教育課程の再編
● 授業改革―「単元マップ」の作成
● 評価―定期テストの廃止と大好評を得た評価方法
● 探究―生徒たちが作り上げるeスポーツ大会
● 働き方改革―衝撃だった「カード集計」の業務
part7 生徒を学校運営・授業の主役にして起きた学校の変化 ――授業と生徒会改革の成果、そして私の失敗
● 副校長に就任する
● 公民の授業における工夫
● 生徒会活動の充実
● 生徒の心理的安全性を高める仕組みづくり ―「リセットステーション(RS)」の設置と触法行為への厳正対処
● 探究の一環でeスポーツを導入 ―eスポーツ大会の成功と私の大失敗
● 自分の未熟さについて考え抜いた改革実行2年目
part8 失敗から学び「学校改革」とともに「自己改革」にも挑戦 ――独走ではなく、伴走ができるリーダーを目指した改革実行3年目
● リスタート―先生方と一緒に「探究」を設計し直す
● 校則を廃止し、服装を自由化して生徒たちに起きた驚きの変化
● 「探究」の成果―大学進学の道を切り拓いていく生徒たち
● 人はいつでも変わることができるという発見 ―自分が苦手だった小論文指導を通じて
part9 改革実行から3年後の桜が丘高校の姿 ――自考自創を体現した生徒たち
● 進路の変化に現れた学校改革の成果
● 激減した不登校者数と激増した入学者数
● アンケート結果から見える生徒の成長
● 学校改革を通じて私が学んだこと
桜が丘の学校改革は生徒たちにどのような影響を与えたのか ―卒業生座談会
少々長めの「おわりに」
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