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売れるものにしようと頑張るほど、
顧客が求めるものから離れてしまう。
無印良品は「何が売れるか?」から考えない。
それでも売れる「これでいい」のつくり方。
ヒットを生み続ける秘訣は「問いの立て方」。
食品スーパーと無印良品さえあれば生きていける ── 「これでいい」をモットーに、顧客の生活になじむ商品を生み出し続ける無印良品。ライバル「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング出身の前社長の下、「お洒落な店」から「普段使いの店」への転換に成功。業績を伸ばし、海外でもファンを増やす。もともとは後発のプライベートブランド。生活雑貨から衣類、食品、家具など幅広いジャンルを手がけるが、いずれにおいても規模に勝る競合がいる。それでもヒットを生み続けるのは、なぜか。新旧ヒット商品の数々を事例に、独自の強さを支える「問いの立て方」を明らかにする。「何が売れるか?」から考えないからこそ、売れる商品が生まれる。無印良品は、自らに何を問い、何を大切にして、ヒットを生み続けてきたのか。データ主義でも、顧客の声でもなく、「らしさ」に立ち返って商品を磨くMUJIの手法を明らかにする。
[目次]
第1章 反撃のMUJI ─ ファストリ出身社長の指揮で「普段使いの店」に
第2章 無印良品の商品開発 ─ IDEOより早かったデザイン経営
第3章 強みの源流 ─ 2人の創業者
第4章 第2世代の経営とデザイン ─ 弱みの克服と強みの発展
第5章 「ユニクロとMUJIはほぼ同じ」─ 柳井正と堤清二
第6章 世界に広がるMUJI ─ パリでユニクロを追いかける
第7章 家とホテル、そして棚田 ─ 良品計画の事業開発
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Posted by ブクログ
「思考エンジン」を磨くための事業開発
経営学者のチャールズ・オライリーが提唱する「両利きの経営」が想起される。企業がイノベーションを起こすには、成熟事業を深掘りする「深化」に加え、新領域を開拓する「探索」という2つの活動をバランスよく進めることが欠かせないとオライリーは説く。
探索の成果は新規事業の成長にあると考えられがちだが、良品計画の場合、新しい事業開発で得た知見を、既存事業を磨くヒントにしているところがある。
原の言葉を借りれば、家を作り、ホテルを運営するといった活動を通じて無印良品という「思考エンジン」を磨き、そこから生まれる製品群を磨いている。
もちろん、良品計画も上場企業であり、本業以外の事業でも利益確保を目指している。良品計画は「商いを通じて、『社会や人の役に立つ』」ことをビジョンに掲げる。利益が出なければ「商い」ではないし、持続可能な取り組みでもない。
それでも、株式市場において本質的に評価されにくい危うさを内包してい
日本の伝統に倣った「三方よし」経営ともいえるし、資本主義へのアンチテーゼともいえる。
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