ぷらせぼくらぶ 1
  • 完結

ぷらせぼくらぶ 1

693円 (税込)

3pt

「箱があったらその中で眠ってしまいたい。そしてそのままそれを宇宙の片隅の誰も知らない場所にとばしてほしい」―――

へちゃむくれでネガティブでナイーブな中学生の女の子・岡ちゃんほか、
「平凡だけど、ほんのちょっとだけ特別でありたい。でもやっぱり特別なんかにはなれない」、そんな多感な中学生達を独特のタッチで描き出した連作短編集。

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ぷらせぼくらぶ 1 のユーザーレビュー

地味で多感で自意識が高くてへちゃむくれで鈍くさい、ごく普通の女子中学生「岡ちゃん」と、同級生の「田山」、そして二人を取り巻く周囲の少年・少女たちの物語。教室という狭いセカイで、彼女らはほんの些細なことで傷ついたり人を傷つけたりして大人になろうとしていきます。ぱっとしない男の子に恋をしても「趣味が悪い」と思われるのが怖くて友達に内緒にしたり、個性的になりたくて教室のカーテンの裏に隠れてみたり…。
私が最も好きな作品は「窓辺のゆうれい」。中学時代に仲の良かった二人が、ケンカ別れ後、15年ぶりに再会します。大人になった彼女たちは、過去の苦い記憶も吹き飛ばして、当時の夜の教室という幻想で仲直りをするのです。
制服が着られなくても、学校へ行くことがなくなっても、私たちは誰でも心の中に「教室」を持っているはず。記憶の教室ではなく、心象風景としての教室を。

4.5
Rated 4.5 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「ああ『クラスカースト』が切り口ね」なんてページをめくり始めたが、すぐに読者としての俯瞰する立ち位置から簡単に引き摺り下ろされ、また中学にぶちこまれてしまうような生々しい世界観。
    しんどい話ではあるが、しょぼしょぼ中学生たちが小さなことで傷つき、小さな事で一生懸命になる。そして希望を見いだしていく。

    0
    2014年09月22日

    Posted by ブクログ

    圧巻、その評価が過言でない新鋭
    根拠のない自信、言葉にしきれない不安、『大人』と言う虚ろな言葉への軽い憧れ、自己嫌悪にも似た自身への拒絶感、そんな多種多様の“濁り”が未成熟な体の中で渦巻いている多感な時期真っ只中の中学生のありのままの姿、心、弱さ、を見事に描ききっている
    あまりにも、生々しく描いてあ

    0
    2013年12月25日

    Posted by ブクログ

    漫画っていうのはデフォルメの技術が重要で、この人はそのデフォルメが凄い上手いと思った。
    岡ちゃんというキャラクターにしても、中学生の頃に抱きがちなコンプレックスを可愛らしく表しており、その他のキャラクターに関しても個々の感情を上手く捉えてるなと思う。

    0
    2013年12月18日

    Posted by ブクログ

    あの頃感じたモヤモヤがここに書いてある。仲の良かった友達が大人になって、ちょっと離れちゃって、元どおりにはなれないかもしれないっていう不安や諦めがとてもよく分かる。
    岡ちゃんかわいいな。つまみたい。

    0
    2014年07月13日

    Posted by ブクログ

    痛い青春系。
    中高生時の非リア組は黒歴史を暴かれているような気分になれること必定。
    それにしても岡ちゃん、最初の方はまだ女の子っぽく描かれてるけど、後半は完全にドラえもんですな。それはそれでかわいいけど。

    0
    2014年04月27日

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