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南部イタコの6世代目で“最後のイタコ”と呼ばれる1人の女性の数奇な運命、そしてイタコやオシラ様といった、青森の民間に今も根付く神秘的世界に触れる一冊。
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Posted by ブクログ
現役で活動している中で最年少のイタコによる、イタコについての本。少し前の民俗学の本に載っているイタコとはまた違う、「今」のイタコの姿や、イタコから見たイタコの活動や人生観が分かる。民俗学資料としても興味深いけど、一人の女性の生き方としても興味深い。
イタコって恐山で口寄せをしているおばあさんというイメージしかなかったけれど、そもそも恐山に居るのはお祭りの間の数日だけである事。 地域の中の相談相手としていろいろな事をされている事がわかりました。 現在でも死んでしまった親族と話したい、死んでしまった人に伝えたい事があるという人は多く、恐山に口寄せを...続きを読むお願いしに来る人は減っていないそうです。 でもイタコは激減。 40代の著者が一番若く、厳しいイタコの修行を受け、イタコになろうという若い人はなかなか現れないようです。 口寄せだけでなく、地域の相談相手としての役割も ストレスの多い現代ではより多く求められています。 イタコというわけではなくても、気軽に相談が出来 話を聞いてもらえる存在があれば、みんなもっと生きやすくなるかもしれませんね。 なかなか難しそうですが。
心霊というよりは、シャーマン寄りだった。ユタみたいなものか?(と言ってもユタもあまり知らないけれどね) 死者に寄りすぎず、あくまでも今向き合っている相談者が前を向いて生きていけるようにアドバイスする姿勢は美しい。というか、松田さんの立ち姿の写真が美しい。ほんとにきれい。 悩んだときには会い...続きを読むに行きたいものです。会うだけで心が洗われそうだ。
幼少の頃からイタコになりたいと願い、高卒後に本格的修業をして一本立ち。口寄せだけでなく祭事(オシラさま遊び)など地域・各戸の行事、呪文等々、東北地域の生活に根付いてきた存在。 松田広子杖が「最後のイタコ」にならないよう願う。
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