地上生活者 第2部 未成年の森

地上生活者 第2部 未成年の森

2,607円 (税込)

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ローティーンの時期を経て成長した愚哲は、やがて札幌のある高校へ進学する。彼の特技は、失敗すること。けれども朝鮮戦争のあとさきに、哲学し行動するさまざまな友人や教師から生きる知恵をまなんで民族の自覚を目指すが、脆くも挫折していく。貧しい家庭の内部に渦巻く欲望と呪詛の根源を見据え、歴史の隠蔽と文化の掠奪を告示する重層的な文体。

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地上生活者 のシリーズ作品

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  • 地上生活者 第1部 北方からきた愚者
    2,607円 (税込)
    日本の植民地時代、樺太・真岡町まで流転していった一朝鮮人家族。愚哲は国民学校5年生のときに皇国少年として日本の敗戦を迎えるが、ソ連の侵攻後、一家はユダヤ人の協力を得て辛くもサハリンを脱出する。一族離散のこの体験と歴史の非情は、愚哲少年にはかり知れぬ罪意識を植えつける。在日朝鮮人としての自己形成がうまくいかぬこの未成年者と朝鮮戦争の勃発。戦後日本の、欺瞞と忘却の中で生きる愚哲の希望とは何か。
  • 地上生活者 第2部 未成年の森
    2,607円 (税込)
    ローティーンの時期を経て成長した愚哲は、やがて札幌のある高校へ進学する。彼の特技は、失敗すること。けれども朝鮮戦争のあとさきに、哲学し行動するさまざまな友人や教師から生きる知恵をまなんで民族の自覚を目指すが、脆くも挫折していく。貧しい家庭の内部に渦巻く欲望と呪詛の根源を見据え、歴史の隠蔽と文化の掠奪を告示する重層的な文体。
  • 地上生活者 第3部 乱像
    3,025円 (税込)
    在日文学の金字塔、待望の第三部刊行!  政治の激動の中にある東アジア。日本では第一次帰国船が出港しようとしていた。留学同に入った愚哲。運命に翻弄される青年達の姿を在日朝鮮人の目から描く大長篇。
  • 地上生活者 第4部 痛苦の感銘
    3,135円 (税込)
    七〇年代、八〇年代は世界史の転換期であった。「愚哲」が組織を離れたそのときの秘密がいまはじめて開示される。「ぼく」に接近する謎の革命家・宋東奎(ソンドンギュ)。はたして北朝鮮の武装革命路線は正しいのか。その反省から新しい民主主義を探求し、「自生的社会主義」思想が生まれようとしていた。
  • 地上生活者 第5部 邂逅と思索
    3,443円 (税込)
    樺太(サハリン)から、敗戦の後逃げ帰った朝鮮人一家。その中に主人公・愚哲がいた。彼は極貧のなか札幌で育ち、紆余曲折を経て早稲田大学へと進む。日本にある朝鮮のメディアで働くこととなったが、次第に疑問を感じるようになる。そんな折書いた小説が文芸誌の新人賞を受賞し人生が変わっていく。
  • 地上生活者 第6部 最後の試み
    3,762円 (税込)
    執筆二〇年。 連綿たる生のつらなり。 「民族」「在日」から、 人間の根生いをもとめる、 巨いなる日本語文学。 サハリンから始まった趙愚哲の人生の旅は 作家としての行き詰まりから、やがて超克へ―― 近代朝鮮に資本主義の萌芽はあったのか。 朝鮮のブルジョア革命をめざそうとした金玉均とは何者だったのか。 若い時代から漠然と思考し続けてきた考えが、作家自身のなかで少しずつ増殖していた――。 一九八〇年代、小説を書かなくなった趙愚哲は、物理学者・安淑伊との関係を妻・洪玉姫に打ち明け、別れを告げられている。 家を出たものの離婚に踏み出せずにいるぼく愚哲は、三人の息子を気にかけながらも、民族文化運動「統一クッ」の公演、新しい雑誌「民涛」の創刊のために奔走する。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

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