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Posted by ブクログ
法曹界でミステリーを愛好する仲間が同好会として発足した法曹ミステリークラブが、クラブ設立十周年を記念して主催する短編公募に集まった四つの短篇リーガルミステリー。掲載号に原稿を載せているひとたちが集まり、その四つの短篇を俎上に載せた選考会がはじまる。『内縁の妻が内縁を解消する前に入籍をしたい理由』『死因によって相続相手が変わる遺言』……それぞれの短篇を読むうちにちいさな違和感が浮かび上がってきて――。
ということで、デビュー作『午前零時の評議室』を読んでからずっと二作目が楽しみだった衣刀信吾さんの第二作目です。文章の端々を疑い深く読んでも絶対(と付けてもいいくらい)に騙されてしまうほど、作中作や登場人物のやり取りにさりげなく隠された仕掛けの数が膨大で、それが明らかになっていく終盤の畳みかけが圧巻でした。実際に作者がどんな方かは分からないですし、あくまでも作品から受ける印象としてですが、『ミステリが好きで好きで仕方なくてミステリ作家になったひとが、たまたま法律のプロだった』という感じがすごく魅力的に思います。フィクション性を大事にした先の読めない傑作リーガルミステリーでした。
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