未来構想で会社は動き出す 〝変えられる未来〟の解像度を上げるパナソニック流デザイン経営
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未来構想で会社は動き出す 〝変えられる未来〟の解像度を上げるパナソニック流デザイン経営

「予測不能な未来」に立ち向かう、パナソニックの挑戦。
不確実な時代を勝ち抜くための「未来構想」とは

AIの実装や市場の急変により、将来を見通すことが極めて困難な時代。多くの企業が未来予測を描きますが、それが「目の前の事業」と結びつかないケースも少なくありません。いま重要なのは、現業の延長線上に引っ張られることなく、「自分たちが何をやりたいのか」を明確にすることです。まずは未来の顧客、そして、社会の姿を構想し、その理想の未来からバックキャスト(逆算)して現在へと橋渡しをする「未来像の描き方」が求められています。

本書は、顧客視点で未来を可視化する「デザイン」の力を経営に生かすため、パナソニックグループが4年半にかけて実践した「デザイン経営実践プロジェクト」の軌跡をまとめた一冊です。「本質的なお客様価値」を起点に、長期視点で未来を先回りし、将来の提供価値を具体化する。そのために練り上げた独自の方法論である「未来構想プログラム」と、豊富なケーススタディを公開します。
本書が提案するメソッドの最大の強みは、その成果を一部の先進事例にとどめず、各事業部門のリーダーやチームが「主体的」に実践できる点にあります。

この取り組みは、大きく2つの側面で本質的な変革をもたらしました。

①経営・戦略面:未来起点・人間中心の経営判断の強化・高度化

・組織として「判断の軸」を獲得
リーダー個人の経験則から「組織のビジョン」に基づく判断へ移行。経営判断の迅速化とブレの排除を実現。

・事業・組織変革を支える「構想力」の組織化
トップの判断を待つのではなく、チームで仮説を立て、投資や組織を動かす自律的な意思決定プロセスを構築。

・経営者交代を超えた「長期投資」の実現
未来構想が判断軸となることで、リーダーが交代しても長期的なアクションを継続できる環境を制度化。

②組織・プロセス面:共創型の構想プロセスのメソッド化による理解者・実践者の拡大

・「越境チーム」による創発的な検討プロセス
部署や職能の壁を越えた検討プロセスを形式知化。サイロ化しがちな組織でも自律的な展開を加速。

・事業領域を超えて適用可能な「汎用性」の獲得
外部リソースに依存せず、事業の当事者自身が考え抜き、具体的なアクションにつなげる仕組みが定着。

・現経営層・次期経営層への「思考のインストール」
プログラム参加者から新たなリーダーが続々と誕生。未来への思考を持った人材が、将来にわたって価値を生む「資産」へ。

「自分たちが実現したい未来」を描くことは、推進力を生み、働く一人ひとりの自己効力感を育てます。そして、真の課題解決につながる事業が生まれ、収益として還元されることで企業も社会も良くなっていく――。 同じように社会変化への対応に思い悩む皆様にとって、本書は前向きな循環を生み出すための強力なヒントとなるはずです。

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