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崩れてゆく、家族の絆を描いた2つの受賞作を収録! 「地蔵の背」――妻と息子を連れて里帰りをしていた僕は、地域の地蔵盆に出くわした。子どもの頃に必ずお参りしていた地蔵を、息子と一緒に拝んだ。かつて、この地蔵の祠の中には僕の妹がいたのだ。郷愁を誘う、しみじみと怖い一篇。/「埃家」――久しぶりに実家に電話をかけると、お袋の様子がどこかおかしい。親父も普通ではない。何か理解できないことが起こっているのだろうか。気になった俺が、実家で見たモノとは。家族が何者かに侵食されてゆく恐怖 。第7回『幽』怪談文学賞短編部門「
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年06月29日
幽怪談文学大賞作品。合本なので一冊で二度おいしいという感じです。
「地蔵の背」に続く一連の作品は、一見ほんわかしそうで、でもやっぱり邪悪。どこかしらノスタルジック感もあるけど、じわっと嫌な後味が残ります。
「埃家」に続く一連の作品は、とにかく嫌な雰囲気が満開。じわじわじわと気持ち悪さが押し寄せて...続きを読む
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