興味深かったのが、Google Earthをその基盤としていること。
Google Earth上に自分の息子の成長記録をマッピングさせるとか、
長崎、広島の過去の原爆の記録写真、体験者のインタビュー動画をGoogle Earthに重ねていく。
非常に面白い試みだと思った。
ただ、著者も言っているがよいコンテンツを創るには、デジタルなプラットフォームだけではだめ。そこに掲載するものについては、人間的なアプローチが必要だと言うこと。
デジタル社会において、記録を残すということについて非常に興味深いきづきを教えてくれる一冊でした。
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2018年10月28日
Posted by ブクログ
Google Earthを使い膨大なデータを見せるという手法を通じて、ビッグデータの扱い方やプロジェクトの進め方について提唱している作品。
本書冒頭にもあるが「文系のひとにも読めるような書籍を」という視点で書かれているため、専門知識も必要とせずとても読みやすい。
また、この手の本にありがちな自身の作品紹介に終始するということはなく、「作品」そのものの説明は簡潔に、本書のタイトルである「デジタルアーカイブのつくり方」に重点を置いて書かれており好感。
個人的にはプロジェクトの進め方の点でとても参考になった一冊。