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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は工業教育に、現在、または将来携わる人を対象に、実践的な参考書、教科書となるよう編集。
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Posted by ブクログ
実践工業科教育法 著:小山田 了三 冒頭には、このような言葉があります 人間は教育によってのみ人間となる 教育は根本概念は陶冶性にある 技術教育とは、技術やスキルの継承であるとともに、人間形成の場でも、なければならないという教えです 知識偏重の今、技能をも合わせて扱っていることで参考にな...続きを読むりました。 気になったのは、以下です ■技術教育の特徴 ①総合的教科の性格をもち、他の強化を一本にまとめ上げたものである ②思考と技能を結合させて作品を製作完成する喜びと満足を得ることができる唯一の教科である 換言すれば、製作行為と作品完成による満足感を得ることで、人間の心の全体的発達が期待できる ③生産と労働の重要さを直接教えることができる ■工業技術教育者の職務 ①製品を作る技術者を育成する ②工具、機会、装置などの設備を使って、労働と生産に関わる知識や意義などを教育する ③専門的知識・技術・技能の他に、教育指導技術が必要である ④誠実・堅実・忠実などの教育的才幹に加えて、指導性、忍耐力、統率力などの社会人としての行動が要求される したがって、工業教育においては、 物を作ることを教えるだけではなく、全人的技術者を育成することである ■工業教育前史 ・職人による手工業に依存しており、その原型は技術教育であった ・また、そのやり方は父子伝達の個人教育であった ・世代から世代への継承として、徒弟制度へ引き継がれた ・9世紀ごろから、農耕技術の改良にともない、余剰生産物が生じるようになり、また、交易の発達、市場の拡大にともなって、手工業の興隆がはじまった ・職能別にギルドが形成され、徒弟制度が生み出されて 個人教育は、組織内の教育まで発展した ・15世紀になると、ギルドの徒弟制度に、道徳的、公民的、宗教的な訓練、一般教育が義務付けられるようになった ・16世紀になると、産業の発達にともない、ギルドに代わって、徒弟制度が組織化され、役割の分化が生じた 手工業は、マニュファクチャリング(工場制手工業)と呼ばれるようになり、産業革命にともなって、機械制大工業が確立されると、熟練作業と不熟練作業の分化、専門化が生じた ■日本の工業教育史 ・職人教育 左官、大工、普通教育後に、親方に弟子入りするの、現在も、伝統的徒弟制度に基づいた職業教育である ・工業教育 富国強兵や、工業の大規模化にともない、普通教育後、中等工業学校が整備され、工業学校が設置された (明治) 日清・日露の戦争後、軍事技術の発達を促し、また、重工業の急速な発展によって、上級工業技術者の重要が増大、高等工業学校が22校設立された (大正) 高度の理論的教育ともに、現場で、すぐに役立つ技能の習得を含めて、学校規程へ、内容が更新されていく 大戦下では、工業に対する専門科目は整理・統合され、教育方針は、技能訓練に中心となり、高度化はあくまでも目的とはされなくなった (昭和戦前) 昭和22年の教育基本法、学校教育法の公布にともない、教育制度そのものが抜本的に変更される中、工業教育については、工業高校に15学科が設けれた ■カリキュラム(教育課程) 工業高校 機械、電気、建築 へ 国立高専 機械、電気 へ 一般教科、工業基礎(共通)、専門分野 へ3分化 座学と、実習について、 座学(一般他 61,工業38)99に対して、実習38である カリキュラム編成の重点 作業分析 分析方法に関する学習 実習 補充 生産工程の全体、一部の作業の分析 作業順序を表記した工程票をもとに、作業を習熟させる これにより、実習を個々人の進度に合わせて行うことができるだけでなく、各作業について、全生徒の理解を深めることが可能となる 作業分析とは 指導計画の作成 授業実施の計画、編成 教材選定 評価基準の作成 指針 教える必要があるものを、科学的に選定する 不要なものは教えない 教材の相対的な重要度を明示する 役に立つ教育内容を組織化する 正しい信頼テスの基礎を得る 適切な指導の順序の明確化 達成されるべき能力の必要基準 有効な時間な配分による、教育のより能率的な実施 知識・作業の分析 仕事のブロック化 ①穴あけ ②ハンダ ③塗布 ④配線 ⑤枠組み ⑥曲げ加工 等々 工程区分 ①計画 ②製造 分野の単元化 たとえば、電気分野を、電気工学、情報処理、回路、電磁気と分ける 要素配列の基準 ・作業の順序性、能率的な作業の順序 ・工程毎の作業内容と、難易度 ・要素の使用度 ・出現の頻度 インストラクション・シート ・訓練用の工程票で、次の5種からなる ①政策作業指導票 ②要素作業指導票 ③作業に関する知識の1項目を指導する関係知識作業標 ④研究課題、作業課題別、指導票 ⑤実験指導票 ■学習指導 ・学習指導計画 ①年次計画(全体計画) ②年間計画 ③各科目の指導計画 ④単元指導計画(単元とは、電子工学の電子回路などの単位を言う) ・指導案 教科 日時 指導者 大正 単元構成、構造・事由 構成 PN接続と、半導体ダイオード・トランジスタとその仕組み 構造 各電子部品と、測定効果について、増幅、変調 事由 電子実験を通じ、増幅の原理、実用性を理解、作業現場での生産性を知る ・学習指導における問題 教育方法 どこまで生徒一人一人に個別の指導をおこなうか 座学と実習との時間的配分、内容、どう興味をもたせるか 学習展開 ・導入⇒呈示⇒適用⇒まとめ ・まとめ(要点、次回の予告、課題、課外学習の指針) ・学習の定着度とその測定、学習の進行、習得 ・授業展開(予備実習⇒練習⇒前学習⇒本実習⇒仕上げ⇒評価) ■学習指導法 ・ドリル法 繰り返し練習法 練習量を押さえ、回数を増やす、分習法 ・問題解決学習 デューイの反省的思考 問題意識の発生⇒問題の性格の把握⇒仮説の立案⇒仮説の検討⇒仮説検証 ジョンソンの推論的思考 準備⇒推理・生産的な活動⇒試案検討による判断 (思考方法 ①演繹法、②帰納法) ・プロジェクト法 計画、実行、評価 目標設定と、その進度管理 自発学習のアプローチ ・プログラム学習 教育方法、教材、学習展開を、フレームといわれる 最終単位の集合として用意する フレームという、スモールステップに分割して、障害つまりわからないと少なくするというアプローチ プログラム(情報・知識) ①呈示、②反応、③フィードバック ・学習者の事前スキルを確認するレディネステスト ・プレテスト ・コースアウトラインう ・メインプログラム ・ポストテスト ■評価 ・知識、理解 ・技能、実技 ・計画と応用の能力 ・態度 測定とは、実技における習熟度の確認を言う 例 はんだ付け のり 量 色 導通性 絶縁性 素子状況 を各10段階で 目次 1.教育と教師像 1・1 教育 1・2 教師 2.工業教育の目標と教師の役割 2・1 工業教育の目的 2・2 一般教育としての工業・技術教育 2・3 工業教育担当者とその職務 3.工業(技術)教育の歴史 3・1 西欧の工業教育 3・2 学校教育の成立 3・3 我が国の工業教育 4.カリキュラムの編成とその方法 4・1 カリキュラム(教育課程) 4・2 工業教育のカリキュラムの変遷 4・3 工業高校カリキュラムの在り方と今日的課題 4・4 カリキュラムへの作業分析方法の導入 5.学習と学習指導 5・1 学習 5・2 学習指導と工業教育 5・3 教育用機器(工業教育の教材・教具) 6.評価と測定 6・1 評価 6・2 測定 参考文献 ISBN:9784501610708 出版社:東京電機大学出版局 判型:A5 ページ数:160ページ 定価:2400円(本体) 1984年07月20日第1版1刷発行 1999年09月30日第4版2刷発行
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