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過労から味覚を失った、社会人二年目の鈴原依織。出社したくないな――身も心もくたくたの彼女は、会社の最寄り駅を乗り過ごし、長閑な田舎の駅に行き着いてしまう。そこでふと立ち寄ったのは、『古民家ベーカリー&カフェ とまり木』。久々の美味しい食事に心を動かされ、いつしか涙を流していた依織は、スタッフ募集の貼り紙を見つけ、転職を決意する。そして、周囲の人々に支えられて、古民家での穏やかな毎日が始まる――これは、パンの香りに誘われて動き出す、癒やしと成長の物語。
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Posted by ブクログ
家出していた父と和解するシーンは感動致しました。営業の仕事に翻弄され、自分のことで頭が一杯だった依織が、とまり木の人たちと触れたことで大人になり、父の大変さや苦しさを感じ取ることができるようになる流れが素敵でしたね。相手の弱さを許して、自分の弱さを許されて、少しずつ人は大人になっていく。 現代の社会...続きを読む問題化しているパワハラや介護なども取り入れていたのも今作のポイントだと思います。読者さんの悲しみや苦しみに寄り添い、そして癒すような書籍になっていると思います。 パンを推す依織が、自分のために食事を作るようになる流れや、言葉遣いの荒いお客さんにも負けずに対応する流れなども良く、成長がよく描けていたと思います。
優しい色合いの表紙の絵と「古民家ベーカリー」の文字に惹かれて手に取りました。 物語は、過労で味覚を失った主人公・鈴原依織が偶然出会ったパン屋で、久しぶりに美味しい食事をした。そこにスタッフ募集の張り紙がしてあり依織は転職を決意、採用されてスタッフとして働くことになる。 お店での人との出会いや触れ合...続きを読むいを通して「食」にも興味を持つようになって、少しづつ元気を取り戻していく話。 よくあるようなストーリーですが、転職後に出会う人たちはとても大人で優しい人ばかり。主人公の依織には安心出来る人と居場所だと思えます。 そして何よりも物語の中での食のシーンは、どれもとても美味しそうでした。一番はお店のイチオシ、「ベーコンレタスチーズバーガー」 とてもとても美味しそうでした。出来ることなら同じ物を食べてみたいです(◠‿・)—☆
パワハラ上司と営業から解放されて、味覚も戻り、穏やかな生活ができるようになった主人公。 「とまり木」の店長さんも店員さんもお客さんもいい人たちばかりなので、前半は主人公の過去話以外、割とまったり読めた。 美味しそうなパンも登場するし、何ならライバル店になり得るベーグル店が出店しても、売上が落ちて困る...続きを読むなんて話はなく、寧ろイベントで苦戦していたベーグル店の方に「とまり木」の店長さんがアドバイスする始末。 平和である。 ただ後半は、「とまり木」が動画で紹介されてから店が賑わったり、主人公の父親絡みの話で慌ただしいことに。 動画の件は、ちょっとトラブルかなくらいで済んだのだが、父親の件はまあまあヘビーだった。 そういえば「とまり木」のメンバーも、パートナーに先立たれている人が多くて、割と重い過去を抱えている人もいるのだが、主人公もまあまあややこしいという。 父親にも勿論都合があったのだが、主人公にどうしても肩入れしてしまうので、父親の言い分は少しばかり飲み込みづらいものがあった。 そんな父親との和解でこの物語は終わる。 主人公の救済話としてはこの終わり方でもいいが、個人的には「とまり木」に帰って終わって欲しかった。 終盤は「とまり木」が少し空気になってしまっていたので。 そこが勿体無いなと思ってしまった。
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