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Posted by ブクログ
「現実の中のタイムトラベル」がテーマのエッセイアンソロジー
総勢25名、全26編
過去の記憶を語ったり、鯨飲後の時間の飛び方をタイムトラベルに見立てたり、子供のころに妄想していた「突然の未来人襲来」に対する防止策を披露したり、寄稿者によって多種多様のタイムトラベルをテーマにしたエッセイが堪能できます
印象に残っているのは瀬尾夏美さんのエッセイのワンエピソード
M老人へ戦争体験についてのインタビュー
終戦1ヶ月前、当時11歳だったMさんは「そろそろ戦争に負けちゃいそうだなぁ」という大人の噂話を耳にしてしまう
その時Mさんは「そんな話は聞きたくないなぁ」と思ったという
戦争が負けて終わりそうという噂に対して「いやだなぁ」という感想をもっていたというリアルな意見
『現在の認識とは摩擦が起きるような当時の感情』(P.172)
そして著者自身が『その直前まで勝手に予測していた言葉と違った』(P.172)というその解答
なかなか考えさせられるものがありました
Posted by ブクログ
今をときめく文筆家たち(エッセイストや研究者)25名が名を連ねていたので、思わず買いました。名前は知っていてもなかなか読めていない人もいたので、この1人5ページ程度の短いエッセイ集に、お得感たっぷりほくほくした気持ちで飛びつきました。全体的におもしろかったです。
編者の藤岡みなみは板橋にタイムトラベル専門書店を構えておられ、文筆家やラジオパーソナリティ、映画のプロデュースなどもされている多才な方です。
『超個人的時間旅行』というテーマで、各々が個人的なタイムトラベルについて語っています。お酒によって記憶をなくした状態のことや昔の写真や音楽などを聴く事、またゆかりのある場所に行ってみる事を書いている方もいます。
本当にそれぞれでおもしろい。
中でも小川哲は相変わらず掴みはOKみたいな感じだし、すべてはタイムマシンだと言い切る上田誠もなるほどなと思わせられます。小山田浩子の戦争体験学習の話や、岡田悠の25時間の音声データを聴く話が特に印象に残っています。
それぞれの書き手の特徴が出ていて、いちいち著作を調べて他の作品にまで手を出そうとしている私はすっかり良い読み手です。
Posted by ブクログ
タイムトラベルはSFの世界だけのものではない。日々の時間はなんだか伸び縮みするし、ふとしたことで心は過去や未来に飛んでいく。物や土地が呼び起こす記憶。時を止める音楽に、浦島太郎の新解釈。お酒によるワープ。歴史を繋ぐこと・・・文筆家・藤岡みなみ制作の人気ZINE『超個人的時間旅行』『超個人的時間紀行』を合本。
岡田悠さんのエッセイが読みたくて購入。ZINEだから大半は知らない作家さんなのだけれど、面白い文章を書く人が多い。でも私の最推しはやっぱり岡田さん。本当、どうしたらこういう感性になるんだろう。発想がすごいし文章も面白い。時間ってみんなに平等だけど、ちょっとしたことで一気に過去の記憶に戻れたりよみがえるのがすごい不思議だなあ。
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