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民主党政権時代に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」の最も本質的な問題は、9条案や96条案よりもむしろ102条案にある。「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」。憲法とは国民ではなく国家を縛るものであるとする「立憲主義」とは正反対の考え方なのだが、改憲案には他にも「家族助け合い義務」を課すなど、憲法の本義から外れた条項が散見される。本書はカリスマ塾長の異名をとる著者が、自民党改憲案を検証した上で、憲法の本質を歴史的な観点からわかりやすく解説。96条には民主主義ならではの危険を避ける意図があること、9条が変わるとどうなるかについても言及。(その他の内容)■公務員の権利は制限されていいのか ■憲法九条はマッカーサーの押しつけだったのか ■地方自治を保障した現憲法は先進的だった ■ヒトラー政権を生んだワイマール憲法
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年11月03日
憲法改正においては、立憲主義の立場を踏まえなければならない。すなわち憲法とは国民ではなく国家権力を縛るものであるから、国民への遵守条項は立憲主義に反する。近年の自民党による憲法改正案は、この立憲主義から大きく逸脱するため、筆者はそのような改正案を厳しく批判している。
護憲派or改憲派の分け方はナン...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月28日
憲法を守るべきなのは国民ではなく国家
憲法の本質は、人権を保障するために国家権力を縛るルール
しかし改憲案は、全て国民はこの憲法を尊重しなければならない
立憲主義は十七条の憲法にみてとれる
公共の福祉が、公益及び公の秩序に変わっている
自衛隊は実力行使であり武力行使ではない、だから憲法にも違反してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月28日
法制実務の場で、いつも問題になることなのだが、ある理念や指針が「自明の理」である場合に、「わかりきっているから、あえて条文化する必要はない」という立場と、「念のため条文化しておいても問題はない」という主張が対立して、決め手を欠いたまま議論が堂々巡りを繰り返すことがある。うん、よくある。
本書にも、こ...続きを読む
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