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「あたしって、何、」真っ赤になった両脚をティッシュで拭きながら、涙が、言葉があふれ出して止められない――。国籍とは何か? 母語とは何か? 性的指向とは何か? 香港で生まれ、移民の養父母のもと日本で育った女子高生、星瑤はアイデンティティの揺らぎを全力で駆け抜ける。絶望よりも速く。新世代の才能登場!
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Posted by ブクログ
<あらすじ> 生まれは香港、育ちは日本。だから、広東語は話せなくて、日本語しか話せない。それでも、あたしの名前は生まれた地の空気を纏わせていて、名乗ったときの周りの空気もそれ用のものになる。あたしの居場所はどこなのか。正しいそれはどこなのか。あたしじゃないだれか、あたしがいるべき場所に連れて行って—...続きを読む—— <感想> 自分が何者なのかわからない。自分が今どこで生きているのかもわからない。自分が存在していていいのかもわからない。彼女の暮らす毎日には酸素が薄く、読者である私も思わず息をのんでしまう凄みが文章から伝わってくる。そんな文章自体が持つ力もさることながら、その展開がとても魅力的。ラストまでの助走も、ラストの跳躍も素晴らしい。 自身の居場所がわからないし、存在しているかもわからない。そんな、彼女の存在を、居場所を、認めてくれる存在が、いてくれて。現れてくれて、なってくれて、
香港で生まれ、香港出身の養父母に日本で育てられた高校生のシンユ。彼女が自分の存在について自らに問いかけていく物語りだったと思います。散文でありながら、よく考え構成された(ひょっとすると究極的に感覚的に表現されたものかもしれません)詩のような表現形式は不思議な読後感でした。自らの出自や世相を問いながら...続きを読むも、高校生の目線を外さず面白い内容と思いました。星3つといたしました。
国籍と母語や住んでる国が一致しないということ。 自らのセクシュアリティや移民の義父母。 アイデンティティの揺らぎ。 帰化というコトバをトリガーに、揺らぎながらも血だらけになりながら駆け抜ける少女。その先に答えは見つかったのか。 新潮新人賞受賞作品。 終始独特な口語体だったけど、個人的には相性が良かっ...続きを読むたらしく読みにくさは感じなかった。
本の装丁に惹かれて読み始めたが、自らの国籍や出自などのアイデンティティに苦しみ、行き先の見えない坂道に迷う女子高生 シンユの閉塞された様を描く。 外来種であるザリガニ釣りは象徴的であり、物語に交わる母親の逸話もシンユの過酷さを暗示する。 文章や物語の流れが読みにくかったのが少々残念だった。
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