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サッカーの本質を知るための
究極の観戦術。
アトランタ五輪、フランスワールドカップにて、世界の強豪チームを徹底分析した、日本代表スカウティングの第一人者が、その理論のすべてを明かす。
プロの現場では、どのような情報収集が行われているのか? 分析する際のポイントはどこなのか? 日本代表の分析のスペシャリストがその内幕をさらけ出す。
ゲーム分析に関するノウハウは、サッカーファンやコーチにおいても、有益なもの。サッカーは、もっと奥深くて面白い。
本書を読めば、サッカー観戦力が驚くほどレベルアップする!!
■サッカーは11対11で行なうもの。この基本を忘れてはならない。
■1人余らせていれば、どこかでマイナス1が生まれている
■ビルドアップの方法で数的優位をどこで作りたいかがわかる
■フォワードの動きから攻撃の狙いを読み解く
■守備のスタイルはリトリートか、フォアチェックか ……etc
【目次】
プロローグ 脚光を浴びるスカウティング
1章 サッカーにおけるスカウティングとは?
2章 スカウティング術のノウハウ
3章 サッカーを“観る眼”を鍛えよ
4章 格上チームの弱点を見抜く アトランタ五輪編
5章 世界での戦いに勝つために 仏W杯編
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Posted by ブクログ
戦術の勉強になると思って読み始めたが、タイトルとは裏腹に、筆者である小野剛さんのサッカーやフットボーラーに対する思いが伝わる「熱い」本だった。
もちろんゲームの見方や分析のポイントがちりばめられていてとても勉強になったが、それ以上に、毎試合ごとに采配にツッコミを入れる僕ら「オレオレ監督」が考えもしないようなことを監督や選手が考えたり感じたりしていることがよく分かったのが何よりの収穫。
そう、「選手はチェスの駒ではない」のですね。ウイイレやゲーム分析ばっかりやっていると忘れがちな当たり前のこと。もっと早く読んでいればよかったと後悔させられた素晴らしい一冊。全サッカーファン必読と言いたい。
余談。ちょうど直前に「FOOT x BRAIN」という番組で小野さんの中国クラブチームでの奮闘が紹介されていたのを見ていたが、この本で書かれているサッカーへの情熱は間違いなくホンモノだった。
Posted by ブクログ
日本代表コーチやサンフレッチェ広島監督を歴任した著者によるサッカーのスカウティング論。サッカー(観戦)好きとしてはもちろん面白かったし、サッカーにかぎらず凄い普遍的なことが指摘されていると感じた。
スカウティングの目的は、選手を堂々とピッチに送り出すこと。相手が凄いと強調しすぎて萎縮させても、相手がしょぼいと侮らせてもいけないし、細かく指示を出しすぎて硬くさせてもいけない。
何百本も動画を見て対戦相手の癖を見抜き、それがわかるシーンを集める。その中から端的に伝えたい事が伝わるように2,3シーンを選ぶ。選手には可能なかぎりシンプルな情報を提供するべきだ。
「観る目」をどう養うか?
全体を俯瞰(前線でボールが回っている時のDFラインやGKの位置も見る)し、良い試合をたくさん見る。そうすると「正常」状態がわかる。それがわかってはじめて、なにか違うな?と気がつくようになる。なにか違うな?と思った時間帯をメモしておき、あとから見なおして何が起きていたか考える。多くの場合FWとDFとの駆け引きがなされている。
結果だけでなく、「プレーの本質」をみきわめる。どうしてもシュートや、その前のアシストに注目が行きがちだが、鍵となるプレーはその2つ3つ前だったり、ボールと直接絡んでいない選手の動きだったりする。(サッカー五輪代表マレーシア戦の清武→東のゴールシーンは、始めの頃清武のアシストばかり注目されていたけど、山本元五輪監督が、その前の扇原の縦パスで一気に局面が変わったと指摘して以降そのシーンが注目されるようになった気がする。)
岡田監督とかは、試合前日に100通りくらいの試合の流れのパターンを考えてそれぞれどうするか考えている。その中から選手に予め何を伝えるかはまた考えなければいけない(0-2になったら、とかは伝えないでしょ、予めは)
ノートは数冊で分類していたこともあったが結局1冊のノートに全てを時系列順に書くことに落ち着いている
「マイアミの奇跡」は相手のミスが絡んだ奇跡だが、日本はそれを狙っていた(そちらがわから蹴り込むと一瞬ボールを見失う選手がいて、かつ、DFとGKの連携がいまいちという分析結果が出ていたから意識的にそこに放り込んでいた)
フランスワールドカップ前は、日本も世界で基本では勝負できて、基本でないところが勝負を分けると思っていたが、実際は基本の差が圧倒的な差に結びつくことがわかった。
Posted by ブクログ
サッカー指導者
サッカープレーヤー
そして何よりサッカー観戦をより深く楽しめるための一冊となります
ゲーム分析と聞くとどうしても相手の長所を消して勝利を目指す
そんな勝利至上主義になりがちな話であるが本来のスカウティングとは分析し将来の成長に活かすためのツールでもあるのがわかる
日本代表というトップカテゴリーの現場から発する指導者向けのノウハウや注意点はそれだけで読む価値がおおいにある
そこは結果を見て選手に点数をつけて評価を下す雑誌と違い戦況、戦況で対応するライブ感があって面白い
印象的なのは初めてのW杯を終えたあとの
「Chapter5 世界での戦いに勝つために」 より
私を含めて、ワールドカップを経験するまでは多くの人が「基本の部分」では勝負できるけれど、世界との戦いでは「基本ではない部分」が勝敗を分けると思っていました。
しかし、現実は違っていました。基本というのは低いレベルではボロが出ないで済む。
だけどレベルが高くなればなるほど、基本の質の違いが否応なく現れてしまうのです。
成長に近道もマジックもトリックもない
小手先ではない本物のスカウティングを志す指導者が増えればそれが日本のレベルアップになるのでしょう
もうちょっと試合量などボリュームがあれば文句なしの5つ星ですが現場でスカウティングをするコーチの生の声は歴史的にも貴重なので5つ星をつけさせて頂きます
Posted by ブクログ
サッカースカウティングで名を馳せた小野 剛がスカウティングのイロハを教えてくれる本。読みすすめると、サッカーの見方が深く広がっていくのが気持ちいい!!
現場の人が書かれた本なので、リアリティがあるし、そうなってたんだ~っのが分かる。例えば、ハーフタイムのミーティングで修正点を伝え方として、最初に選手たちが考えていることを言葉にさせ、気持ちを発散させてから修正点を伝えるとうまくいくとかが、説明ベタな自分としては、そうやり方があるんだと納得できたりとか。(後、オシムや岡ちゃんもそんな感じでミーティングするらしい)
他にも、スカウティングする上でのチェック項目を惜しげもなく書いてくれている所も勉強になっていて、サッカーを見る時の考え方が広がったと思った。
目次
1. サッカーにおけるスカウティングとは?
2. スカウティング術のノウハウ
3. サッカーを”観る眼”を鍛えよ
4. 格上チームの弱点を見抜く アトランタ五輪編
5. 世界での戦いにかつために フランスW杯編
Posted by ブクログ
今回のワールドカップをきっかけに、サッカーを勉強したいと思って買った本の中の一冊。
『サッカーの見方は1日で変えられる』(木崎 伸也)も同時並行して読んでいたが、木崎さんの本がよりサッカーのプラクティカルな戦術面に注目して、見方をわかりやすく説明しているのに比べ、この本はサッカーがいかに深遠なスポーツかを、しっかり味あわせてくれる本だった。
サッカーが、ただスポーツではなくて、そこには当たり前だけれど生身の人間が深くかかわっていて、サッカーというのはそういう人と人とのつながりの有機的な部分を理解してはじめて、サッカーの本当の面白さに気づくのだ、ということを気づかせてくれた。
1章から、スカウティングのノウハウを通した戦術、選手の能力の見分け方など、かなりテクニカルで初心者には少し難しいことを含め、たくさんの見方を提示してくれる。
そしてクライマックスは最終章である5章で、ここでは世界での戦いに勝つために、ということでフランスワールドカップの実録が載っているのだけれど、この章があったことで、今まで読んできたことが一気に収斂された気がした。
わたしたちはいつも結果だけを観てしまうし、結果だけを見ることで生まれること、わかることももちろんあるけれど、プレーしている選手や監督やチーム全体が抱えているのは、やっぱりわたしたちには抱えきれない、聖域なんだな、ということが分かった。
それを応援するってことは、勝ってるときだけ盛り上がって、負けると非難して、結果だけを見ることじゃない。
正しい戦術がいつもいい戦術とは限らないこと、国家代表としてのサッカーとは何なのか、そしてそれが持つ吸引力は何か、今回日本代表が「ひとつになった」「いいチームだった」っていっていたことが、いかに意味深いものだったかを知らされた。
そしてサッカーが反映しているものは、そのマクロではその選手たちの出身国社会の問題だったり、ミクロでは人と人とのインターアクションをどう構築するか、自分自身をどう表現するか、ってこと。
そういう意味で、誰かの関係とか、この世の中のまわり方とかを考えるときに、サッカーが共通しているものって意外と多いなと思った。
サッカーはもちろん答えをくれるわけではないけど、サッカーを見ることで、自分が生きていてぶつかる色んな問題がどこかで何かとつながっていること、を教えてくれる。
そういう意味で、サッカーを見ることは非常に教育的だ。
Posted by ブクログ
元日本代表コーチだった小野さんが明かすサッカー分析法についての1冊です。
実際にアトランタ五輪などの戦略を練っていた方なので、書いてあることが非常に詳細で具体的で、参考になりました。
サッカーは観るの難しいですよね
選手個人の身体能力、技能とは別に、チームの戦略を観ないとならない。
でもゲームの流れは速い。
速くても大まかな戦略は分かりますが、オフ・ザ・ボールでの動きや、隠された狙い、細かい処まではなかなかとらえきれない。
より深く理解する為には、そういう処まで観たいと思うわけです。
たとえば1トップのフォーメーションを組むチームがあったとします。
1トップ=守備的?と思う反面、攻撃的なチームもあるよなあ、と記憶を手繰る。
するとこの本では、トッティのローマとF・トーレスにジェラード、カイトがからむリバプールの例を出して説明されます
FWをターゲットにする場合と、周囲の空いたスペースを生かす場合とがあるわけですが、そもそも何故1トップの戦略をとったのか、という事情から説明されて、本質の違いが良く分かります。
4バックと3バックも良く話題にのぼりますね。
結局、現代の戦術は、数的有利をどこで作るか、ということなんです。
そうなると、3バックか4バックかは、相手チームの特徴と中盤との兼ね合いになります。
すべては関連しているのですが、その関連の仕方が良く解説されている。
プレスの掛け方でも、シールオフ(中から外に追い込み縦パスを奪う)かネットディフェンス(縦パスを防ぎ横パスを奪う)か、フォアチェック(高い位置から)かリトリート(ブロックを造る)かでの発想の違い。
ふらふらしているFWの役割や、アルゼンチン独特の、前線プレスのダイレクト・プレー志向の指摘なんてオモシロかったです。(普通はポセッションするなら前線プレスだし、ダイレクト志向なら引き気味にしますが、アルゼンチンはハイブリッド)
この本を読んだ後、録画の残っていたWカップ、ウルグアイvsガーナの延長を観たのですが、分かった気になれました(笑
日本人の書いたサッカー本では、本物と言って良いと思います。
アートから文学、音楽から他のスポーツに至るまで、全ての鑑賞対象物は見る目を養うと楽しみが増します。
そして見る目を養うには、良いモノを沢山観ることが大切ですが、基本的な知識を身に付けておくと理解が早く、より深くなります。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
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