ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
文明開化に沸き返る明治の世。妖怪たちは、新聞という新たな棲息地で大繁殖していた!新聞各紙が大真面目に報じた百花繚乱の怪奇ニュースが、今ここによみがえる。当時の挿絵とともに現代語で楽しむ文庫版妖怪新聞。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
明治の世になり、文明開花とはいえ、庶民の感覚としては魑魅魍魎の跋扈する世界線は江戸から連続して続いている。新聞という全国的なマスメディアの登場は、地方に燻っていた怪綺談が全国に広まっていく媒介となったのでは。
明治時代の新聞に載っていた怪異や怪物の記事。 普通の事件記事に紛れて、予言する幻獣アマビコだの海坊主だの狐狸の記事も掲載されていた。 「眉に唾して読んで欲しい」とか 「何だか新聞屋には分かりかねる話です」など 疑いを持った眼差しで書かれている。 河童の皿と言われるものを売ろうとしたら、欲しがる...続きを読む者が多いので、調子にのって値をつり上げて売らない持ち主に「余計な世話ながら、化けの皮のはげないうちに、早く見切ればよいのに」と読売新聞の記者は書いている。 事件紹介というよりは、楽しんで興じる読み物としての位置づけだったもよう。 化け物や怪異のイラストも多数あり、滑稽だったりおどろおどろしいようすだったり、絵だけでも楽しめる。 鬼の手や天狗、河童と、メジャーどころが活躍している。 反面、江戸時代の黄表紙のように化け物の滑稽さを楽しむ感覚ではなく、馬鹿馬鹿しいと批判しつつもからかうように見ている感じがする。 文明開化で文化人は懐疑的になり、田舎の情報乏しい民はまだまだ迷信や妖怪を現実のものとして見ていたようだ。 明治らしさが深く見えてくる本。
文明開化の世だからと怪奇現象を否定しながら、狐や狸が人を化かすのは信じるという、現代から見ると矛盾している記述が見られるのが面白いです。
妖怪の時代は明治時代で終わったと思っていたけど、実はそうではなく。 新聞に怪奇現象が掲載される→それに誘発されて、全国の怪奇現象の記事が集まる という一連の行動があるのは驚かされた。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
帝都妖怪新聞
新刊情報をお知らせします。
湯本豪一
フォロー機能について
「角川ソフィア文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
江戸漫画本の世界
試し読み
古今妖怪累累(るいるい)-湯本豪一コレクション-
今昔妖怪大鑑
日本幻獣図説
妖怪絵草紙-湯本豪一コレクション-
「湯本豪一」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲帝都妖怪新聞 ページトップヘ