熱砂の王 新装版

小塚佳哉

NGO団体に所属する久我善也は、前々から自分を口説いていた教授にホテルで薬を盛られて襲われた。間一髪で逃れ、朦朧とした状態のままペントハウスへ入るが偶然居合わせた中東の若き国王、ラシードに男娼と間違われ抱かれてしまう。薬の影響で悦楽の一夜を過ごした善也が次に目覚めたのはラシードの国だった。訳の分からぬまま祝宴の席につかされ、さらにそれが自分とラシードの結婚祝いの宴だと言われ…。書き下ろしSSを新たに加えた新装版。緒田涼歌先生の挿絵収録。

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: 心交社
• 掲載誌・レーベル: ショコラ文庫
• ページ数: 263ページ
• 電子版発売日: 2013年06月14日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

王道な強引アラブ物。
攻の王様17歳とは若過ぎですね。
大人の分別と子どもなわがままさを併せ持っているところが魅力的。
ほだされるのもわかる気がします。
これ、シリーズで続きも出るみたいですね。楽しみ。

[りん · ★★★☆☆]

あまりハマれなかった

キャラも文章も悪くはないのですが、あまりにあっさり話が進んでしまい、
話にのめり込めませんでした。
まず善也とラスが、お互いの身体が好きなだけに見えます。善也はともかくラスは、善也の身体以外のどこが好きなのか最後までよくわからなかった。愛してるというか、執着してるのは伝わるんですけど。
BLにありがちですが、あれほど男に嫌悪を抱いていた善也なのに、なんでもっと拒まないの？と疑問ですし。
さらに、ラスは最初から最後まで善也と両想いのつもりでいるのがつまらなかった。日本に帰りたいと言う善也の気持ちをもっと考えて、ちゃんと葛藤してほしかったです。
Hシーンは多く濃厚で、それなりにストーリーもあるので、主人公が奴隷として売られかけたり王に寵愛を受けたりが好きな人にはオススメかと思います。
挿絵は綺麗ですが、ラスが色黒のアラブの国王に見えず、普通の日本人にしか見えなかったのがすごく残念でした。
2巻は買いません…が、ラスの善也への気持ちの内面がもっと見られるなら読みたいな…って感じです。