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あの日、あの時、何が起こっていたのか。2011年度日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞、総力取材による震災報道決定版。
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Posted by ブクログ
今大震災じゃなくても、と思ったりしましたが、あの時誰が、何を、どうした、を垣間見ることが出来ます。願わくば二度とこのような未曾有の災害が起きないことを、又仮に起きたとしても今回の震災を教訓にしないといけない、と強く感じました。
新聞連載の検証記事なので、取材も丁寧になされており、図表も豊富で 分かりやすくまとめられている。 原発事故、トモダチ作戦、自衛隊と米軍の動き、大震災発生の当日、 その後に襲った大津波、被災者支援、官邸の動き、学校防災、計画 停電。 注目すべきは学校防災の章である。多くの犠牲者を出した小学校が あ...続きを読むったが、ここでは地震と津波に襲われながらもほとんど犠牲者を 出さなかった学校を取り上げている。 日頃の訓練通り、中学生たちは校庭に集まった後に高台を目指して 避難する。避難場所に指定されていた場所も危ないと感じた教師の 指示で、さらなる高台を目指す。生徒ひとりひとりが、同じように避難 して来た小学生と手をつなぎながら。 他にも子供を引き取りに来た保護者に生徒を引き渡すことを拒み、 保護者も一緒に避難を行った学校もあった。保護者に引き渡した 後に犠牲になった生徒・児童が多かったことを考えると、今後の 教訓になるのではないだろうか。 それにしても官邸の動きには何冊読んでも呆れるばかり。菅だけに 勘違いした政治主導を発揮し、末端の現場は混乱の極みだ。 そんな当時の政権にあって、「現場で必要だと思うことはなんでも やってくれ」と、東北整備局に全権委譲をした大畠国交相(当時)の 決断には救われる。 局長の判断で、被災自治体の首長に連絡要員を送り込んで、 「好きなように使ってくれ」だもんな。これにはやられた。 昨年末、政府は原発事故の収束宣言を出した。しかし、事故の影響は 未だに大きい。東日本大震災は、未だ終わってはいない。
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