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アメリカの次期駐日大使一家を乗せた特急“オーシャンアロー17号”は、京都駅を出発した直後にトレインジャックされた。列車には十津川警部の妻・直子も乗りあわせていた。犯人一味は高額な身代金を要求してきたが……!?
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Posted by ブクログ
○3つの別な動きが収束して事件が起こる。きれいな決着はすっきり 外務省の中田は、アメリカ大統領の命により駐米大使となることが決まっているウィリアム・コテッティ一家の私的な日本国内旅行に帯動することになった。秘密裏な旅行であるから警察もいない。はじめは京都から、和歌山の串本へ行きたいといい、中田はそ...続きを読むの行程や旅館を手配する。 一方十津川は、都内の神木という男性の家でJR西日本の社員が死んでいる現場に向かった。神木は息子が鉄道事故で亡くなったことについて、JR西日本に対して恨みを持っていたようだった。 そして十津川の妻・直子は、叔母が経営する和歌山のリゾートホテルのオープン準備の手伝いで、しばらく東京を離れていた。 この本は、そんな3つの物語が集まった「オーシャンアロー17号」で起こった事件だ。 犯人の高木はトレインジャックを行なったが、その目的は?そしてどのような方法で行い、日本の警察とアメリカ軍がいる中で勝算はあるのか!? 華麗なトレインジャックの様子には思わず感嘆とし、直子や十津川の鋭さには思わず目を見張る。 薄い本の中でもなかなか読みごたえのある作品だ。 やや回収しそびれている伏線がある気がしないでもないのだが、これから新しく出た小学館文庫で改稿されるだろうか? 最近の筆者の作品は若干改稿されて別レーベルで出版されることもあるようだから、そこにも期待したいところである。
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十津川警部 南紀オーシャンアロー号の謎
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西村京太郎
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