狼伯爵にキスのご褒美を【イラスト付き完全版】

水島忍 / 三浦ひらく

ある出来事がきっかけで寄宿学校に入れられたリネットは、無事卒業して五年ぶりに故郷へ戻る。だが、兄が継いだ屋敷は伯爵家のものになっていた。慌てて向かった伯爵の館で、兄は行方不明、祖母はこの館にいると知らされる。行くあてのないリネットも館に滞在することになるが、若く美しいジェリド伯爵から「滞在費代わりにキスをもらう」と言われ…？ 企み系伯爵と無垢な令嬢のデリシャス・ラブ♪

• カテゴリ: TL
• ジャンル: TL小説
• 出版社: 集英社
• 掲載誌・レーベル: 集英社シフォン文庫
• ページ数: 306ページ
• 電子版発売日: 2013年05月31日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 10MB

[ブクログ · ★★★★☆]

【エロ注意】『放蕩屋敷』の主である伯爵を介抱したばっかりに、父親に寄宿舎に入れられたリネット。
しかし、五年ぶりに帰ると、家は伯爵のものになっていた。

過去のトラウマから遊びほうけていた伯爵。
リネットに出会って目が覚め、手に入れたいと周りから固めていくあたり、優しさと腹黒さが同居してて好きだな。
リネットから好きになって貰おうとする一方、過去の失敗からそんな資格あるのかと自分を責める伯爵が割といい。

後半は伯爵の過去にヤキモキしながら乗り越えてく感じなんだけど、リネットの兄が小悪党だったわー

とても楽しかった。

[ブクログ · ★★★★★]

幼い頃に雪の中倒れていたジェリドを助け、そのあと一緒のベッドにいたことから寄宿学校に入れられてしまったリネットでしたが、帰って来たら家がジェリドのものになってて・・・って感じで始まります。

ジェリドの家に置いてもらうかわりに毎日キスをしますが、たまに激しいキスになったり、別の場所にキスしてたりとなかなかいい感じです。

あと、リネットの心情だけでなく、たまにジェリド側の心情も書かれていて、リネットに見せるやさしさの影にあるブラックな部分がチラチラすると、その背景にあるのが何か、すごく気になって、一気に読んじゃいました。

水島さんの作品は当たり外れが両極端にありますが、今回は当たりでした。シフォン文庫さん、最近いいですね。