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★マイケル・ブース(デンマーク在住、ベストセラー『英国一家、日本を食べる』『限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか』著者)絶賛!
「成功するためには長時間働く必要があると考えているなら、それは考え直した方がいい。デンマーク人たちは、まるで違う方法を取りながらも成功しているのだから。井上陽子は、その常識をくつがえすアプローチを伝えることができる、最適な存在だ」
★本書の内容
毎日必死に働いているのに、将来への不安は消えない。
「この働き方をいつまで続けるのか」
「仕事に一杯いっぱいで、自分の時間を楽しめていない」
──そんな思いを抱えている全てのビジネスパーソンへ。
長時間労働に追われていた新聞記者の著者は、39歳でデンマークに移住。
そこで目にしたのは、男女ともに短時間で仕事を切り上げ、自由な時間を謳歌している光景だった。
「午後4時台に帰宅ラッシュ」──そんな"ゆるい"働き方なのに、デンマークの1人当たりGDPは日本の約2倍。賃金水準も高く、競争力ランキングは世界No.1。
なぜ、日本とここまで働き方や暮らしぶりが違うのか?
デンマークの人々への取材を重ねた著者がたどり着いたのは、「働く人の時間に対する感覚が、根本から異なる」という衝撃だった。
仕事の効率を高めながら、自分のための時間を充実させる。本書は、そんなこれからの時代に必要な新しい生き方を提示してくれる、驚きとアイデア満載の1冊だ。
★主な目次
Part1 短時間労働で豊かな国
・第1章 ほどほどにしか働かない国が「競争力世界No1」?
・第2章 しっかり稼ぐデンマークの仕組み
・第3章 短時間労働は理にかなっている
Part2 時間こそ力
・第4章 1日を3分割する考え方
・第5章 なぜ北欧は幸福度が高いのか?
Part3 私はいかに4時に帰るようになったか
・第6章 「午後4時に帰る」を試してみる
・第7章 私を縛っていた成功のものさし
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Posted by ブクログ
デンマークの上辺の仕組みだけでなくて、生活者たちのアイデンティティにまで迫っていてとても腑に落ちた。
人生をどう捉えるかから違うのであれば、それはもう日本でも実践してねというようなお手軽なHOWTO本にはできないのは納得。日本の編集者と作者が折り合いつかず、セラピーにまで通って、いまのこの本のかたちまで持っていけたのは作者の心が良かったからだと思う。義父の言葉が沁みる。
デンマーク人の暮らしぶりは、わたしのような突出した何かを持たない人間からすると、すごく羨ましくみえるのだけど、日本での実現は困難を極めそう…。というか、実際にサービス基準や家事基準とかが北欧レベルになったとしたら、自分でも思うところがたくさんありそう(待ち時間の長い医療サービスとか、合鍵を頼んだのに開かないとか)。
せめて心持ちだけでも真似したいと思う。
「あなたに価値がないって誰が言ったの。こどもにとってはあなたが全てでしょ。」
「仕事=あなたではない。それはとても危険な思想よ。あなたよりできる人が現れたらどうなるの?」
「やるべきこと(洗濯物)をやってから好きなことをやるのだったら、いつまでたっても自分の時間なんて取れないじゃないか」
Posted by ブクログ
デンマークの労働スローガン「8-8-8」8時間の労働、8時間の自由時間、8時間の睡眠。タイトルの第3の時間とは、仕事でも休息でもない、自由時間のこと。税金はたくさん払うが、大学まで教育は無料、医療も無料。老後のケアにも不安がないとのことで、若者もデンマーク社会に対する満足感が高い。
「読んですぐ使える、デンマークの働き方の本」というリクエストに対し、デンマークの働き方を個人がいかに実践するかについて書いたとしても、それを支える仕組みがない読者には酷な話だし、効率や成果を求めるパフォーマンス主義を助長することになりかねない。そこまで考えているのにオーダーだからと自分に言い聞かせて本を書くのは無責任だとし、著者がデンマークで経験してきたことをもとにして書いた本とのことで、日本とは違うデンマークの社会構造から書かれている。
デンマークは、国全体の稼ぎがいいことが社会の安心感につながってると思いますね。どうして日本はそうならなかったんだろう。かつてはアメリカに追いつけ追い越せで、アメリカを追い越したんじゃなかったのか(今のアメリカと比べても仕方ないが)。デンマークは不況を背景に社会構造を変えてきたということだし、日本でも実現できないわけはないと思うのですが…国債を発行すれば金は用意できる(笑)まだ発行できるでしょう(笑)金ではどうにもならない部分もあるけど、この本にも、お金があってこそだとも書かれている。日本人だって、自由時間を確保した方がいいです。この3分割の考え方が日本でも浸透したらいいのにな。自由時間が増えれば生産性は上がるんじゃないだろうか。
1時間ほどカフェでコーヒー飲みながら読書(この本ではない)しましたが、勉強している社会人が多い。自由時間に勉強してるんですね。時間がなければ自分を変えられない、とこの本にも書かれていました。日本で自由時間を満足できる使い方をしている人はどれぐらいいるのでしょうか。大学に合格して学生になったら遊んで、社会人になってから必死に勉強するのもちょっと変な気がしますけど(人のことは言えない)。
別の著者の類書『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』も読んでいますが、8-8-8と自由時間についての著者の考察により、この本の方がデンマーク社会についてよりわかりやすくなっていると思います。
Posted by ブクログ
とても興味深かったし参考になった。
デンマーク人は自分の人生をとても大事にしていて、とても豊かで幸福で楽しそう。本質的に何が幸福なのか、掴んでいるのかと思う。日本と比較して色々と考えさせられるところがある。
国の制度としては、デンマークは流動性が高い雇用市場とそのかわりの失業の際の手厚い国の支援により、企業の新陳代謝が生じやすく、雇用の安定を重視する日本よりも生産性が高いという点が示唆的だと思った。また、社会全体で短時間労働を良し・当たり前とする文化が根付いているところも、短時間高収入の働き方が実現できる要因という。凡人が総活躍しやすい社会と表現されていて、日本も参考にしていく必要があるのではないか。
デンマーク人の生き方としては、以下の点が特に面白かったし参考にしたいと思った。
☀︎今を生きている
☀︎第三の時間(家族、友人と過ごす時間や趣味の時間)を大事にしており、そのことが政治への興味の高さや一生を通じた幸福度の高さ、仕事の生産性につながっている
☀︎自分にとって大切なことを、第三の時間を必ず確保してやっていく
☀︎人を何をしたかで評価せず、存在そのものに対して感謝・評価する
筆者も指摘するとおり国の制度や文化が違うから日本でいきなりデンマーク人の働き方をするのは難しいと思うが、自分でなんとかできる仕事への取り組み方や自分の周囲から、少しずつ変えていけたらいいなと思った。
Posted by ブクログ
▼読書前の自分の状態
ここ数ヶ月、
「既に満ちている感覚」や「余白」を大切にしたいと思う一方で、
長年染みついた「もっとやれる」「まだ足りない」が、ずっと身体の奥に残っていた。
成果・成長・価値提供。
それ自体は嫌いじゃない。
むしろ本気で向き合ってきた。
でも気づけば、
“今”を未来のための手段として使い続ける感覚にも、少し疲れていたのかもしれない。
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▼印象に残ったこと
・「時間の豊かさ」とは、自分にとって大切なことをやる時間が十分にある感覚
・「今という時間を、条件なしに楽しむことができなかったら、いつ本当に生きていることになるだろう」
・「ゴールポストを動かし続ける“成功地獄”」
・「存在するだけで、無条件の価値がある」
・仕事を「must have」と「nice to have」に分け、“あればナイス”をやめるという発想
・年齢により「流動性知能」が衰えても、「結晶性知能」と呼ばれる能力がついてくる。
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▼自分のズレ・違和感の可視化
特に刺さったのは、
“成果を出し続けないと価値がない”
という世界観を、自分がかなり深いところで生きてきたこと。
そして、
未来へ進む力はあったけど、
“今を生きる感覚”は後回しになっていたこと。
この本は、
「頑張るな」と言っているようには感じなかった。
むしろ、
本当に大切なものを守るために、
何を降ろすのかを問いかけられている感覚だった。
最近、自分が惹かれている
余白、家族、音楽、散歩、旅、アート、コーヒー。
それらは“生産性”ではなく、
「生きている感覚」を取り戻す時間だったのかもしれない。
Posted by ブクログ
何気なく本屋で見かけてタイトル買い。
デンマークの幸福度、デジタル化のランキングが高いのは知っていたので、読むまではきっと効率的なデンマーク流の働き方からの学び、みたいな話だと思っていましたが、内容はそんな事はなくむしろデンマークの人々の生活から筆者が感じた体験、そこから見えてきた日本人の働き方や人生の考え方の違い、社会性、国民を支えるシステム、時間という誰にでも平等なある種の力の使い方などを対比させながら人としての幸福ってなんぞや?という事が丁寧に書かれた示唆に富んだ内容でした。
決してデンマーク的な働き方を日本でやった方がいい、というまとめではなかったのが逆に新鮮。でもそこから自分自身の人生やワーキズムってどうだろう?と考えさせる1つのきっかけをもらえた一冊でした。
(1日を8-8-8の3分割して自分や家族のために時間を使う、仕事が生活・人生の中心ではない、というのが心に残った)
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