シン・関ヶ原

シン・関ヶ原

1,045円 (税込)

5pt

私たちが知っている「関ヶ原の戦い」とは、江戸時代に各地で編纂されたさまざまな史料を、明治になってから帝国陸軍参謀本部が集約し、再構築したものである。
そして、これをもとに「国民的作家」司馬遼太郎が創作した長編歴史小説『関ヶ原』によって、日本人の「関ヶ原像」が決定づけられ、いまもなお、多くの人々を魅了しつづけている。

しかし近年、インターネットやSNSの普及にともない、大学などに属さない在野の歴史研究家によって新たな一次史料が次々に発掘され、それらについての情報交換が盛んになったことで、従来の「歴史」が次々に書き換えられるようになってきた。なかでも関ヶ原の戦いは、ほぼすべての「通説」が否定されるという「異常」ともいえる状況を呈している。もはやこの戦いにおいては、教科書に書かれていることさえ幻想にすぎないのだ。

本書は、現在の関ヶ原合戦研究におけるトップランナーである著者が、1600(慶長5)年9月15日に美濃の関ヶ原で起こった戦闘の経緯について、当時、徳川家康をはじめとする諸将の間でかわされた170通余りの書状を読み解くことで、新説を提起するものである。この新説は、従来の通説のようにドラマティックな展開をともなうものではない。「司馬関ヶ原」が脳裏深くに焼きついている人は、少なからず抵抗をおぼえるかもしれない。

しかし、だからといって私たちは、この新しい「関ヶ原」を拒むことはできない。日本の中世の終焉も、江戸幕府の成立と近世の幕開けも、この「関ヶ原」を受け入れずに考えることは、もうできないのだ。

【本書が提唱する、おもな新説】
関ヶ原の戦いは「天下分け目の決戦」ではなかった!
徳川家康はすでに天下人だった!
石田三成は西軍の首謀者ではなかった!
小早川秀秋は合戦中に裏切っていない!
東西両軍は開戦前に和睦していた!
両軍の合計は3万ほどだった!

【これらもすべてフィクションだった!】
秀吉死後の豊臣政権を運営したのは「五大老五奉行」
石田三成と直江兼続による徳川家康挟撃の謀議
福島正則が徳川家康に忠義を誓った「小山評定」
もともと低かった毛利輝元の戦闘意欲
関ヶ原に結集したのは両軍合計15万
家康が小早川秀秋の離反を催促した「問い鉄砲」
秀秋の裏切りによって壊滅した大谷吉継勢・・・・・・…

「新しい関ヶ原」が、この一冊から始まる!

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シン・関ヶ原 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一次資料を駆使し新たに描く天下分け目の「関ヶ原の戦い」。
    司馬遼太郎「関ヶ原」で知られる戦いの実態は後世の創作が加わっているというのが近年の歴史学の新説。
    本書は大名、公家、宣教師の書簡、日記から既に徳川家康が天下人であったこと、小早川秀秋は戦の前に東軍に味方していたこと、石田三成が西軍の黒幕ではな

    0
    2026年01月20日

    Posted by ブクログ

    最新の研究成果をつまみ食いさせてもらえるこの手の本、本当にありがたい

    小早川秀秋の裏切ったタイミングを始めとして、ぼんやり備えていた関ヶ原の戦いに関する知識をひっくり返され続けるのは、なかなか得難い体験だった

    0
    2026年01月13日

    Posted by ブクログ

    「関ヶ原合戦」のドラマを捲るような形で、各資料にあたって来られた結果として、非常に興味深く読ませてもらった。
    ドラマとして個々のキャラクターや愛憎劇などが複雑に絡み合う戦いだと認識していたが、(私も筆者同様、司馬氏の関ヶ原で興味を持った。)各書簡を照らし合わせると個々人が極めて現実的な判断を都度行っ

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    西軍の首謀者は石田三成ではない。小早川秀秋は合戦中に裏切っていない。発見された書状の数々が、関ヶ原の戦いの通説を根底から覆す!帝国陸軍と司馬遼太郎が創った「通説」を170余りの書状が根本から覆す!!!

    0
    2026年01月27日

    Posted by ブクログ

    関ケ原の戦いについて、一次資料から丹念に読み解いた一冊。

    直江状はなかった、小早川秀秋は最初から東軍だったなど
    従来を覆す説は色々と出ているが、重層的に関ヶ原の戦いについて知ることができた。

    0
    2026年01月24日

    Posted by ブクログ

    昔読んできた関ヶ原の合戦が音を立てて崩れていくような内容だった。
    テレビでみた、あの鉄砲での威嚇と小早川秀秋の大谷吉嗣の陣をめがけて号令をかけるシーンが脳裏に思い返されたが、まさか開戦前から東軍だったとは、、、

    0
    2026年01月20日

    Posted by ブクログ

    いわゆる大軍勢同士がぶつかり合ったという戦いではなかったということだな
    手紙が現代語訳で読みやすいのだが、その解釈が正しいのかは少々疑問

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    現存する歴史的史料をベースにした新たな関ケ原の合戦像。現実はそうだったんだろうという説得感は強い。でも仕方ないことではあるが司馬遼太郎の「関ケ原」の方が圧倒的に面白い。小説だからね。次は大坂の陣で書いてくれると面白いかも。

    0
    2026年01月13日

    Posted by ブクログ

    関ヶ原の戦いを、一次資料から読み解いた結果、従来の関ヶ原像とはまったく異なる展開が・・・説得力もあり、知的好奇心が満たされる。

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    歴史は変わる。
    勝者により都合良く伝えられてきた歴史ではあるが、資料、文献、手紙により、近年歴史の裏側に隠されてきた真実の歴史が解明される事は、非常に面白いし、興味深い。
    徳川家康を神として、長きにわたる徳川政権を安定的に維持していくためには、必要なのであろう。
    司馬遼太郎の関ヶ原の戦いとは、全く違

    0
    2025年11月15日

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