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私たちが住むこの地球上では各地で紛争が続き、難民や国内避難民になった人々の数は現在6500万人にも達し、欧州の反移民・反難民感情を巻き起こすと同時にEUの政治危機の原因にもなっています。 本書は、「難民」について、法律学・政治学・経済学・社会学など学際的なアプローチで、理論的な問題から世界各地の現状と取り組み、さらに支援の在り方までを概説する。 フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官 推薦!
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Posted by ブクログ
久々に教科書を思い出しながら本を読んだ。 各テーマを専門分野の方々が振り分けて担当して書かれているので、重複している部分がありましたが、その繰り返しは『難民問題』の基本知識なのでむしろ、繰り返されることで私のなかで定着していったともいえます。 まずは普段何気なく目にする『難民』ですが、それを「説...続きを読む明してください」と言われると、「自分の国から逃れて、他国に入る人たち」とか「その社会の括りの中で生活が立ちいかなくなっている人々(「買い物難民」、「経済難民」、「保育難民」など)と答える人が多いだろう。でも、もともと『難民』のその前の状態はどうだったのか、どうしてその状態が変化して難民となったのかを歴史を紐解きながら解説することから始まる。 そしてその原因の主体は『国民国家』であり、それを体外的に仕切る国境の存在がポイントになる。 2013年の北アフリカで起きたジャスミン革命やシリアの内乱による難民の急増が、南ヨーロッパでの排斥運動や、自国民優先の内向きな政策に向かわせるという、社会の流れがあるが、それでも一番多いのは歴史的にも最も長いパレスチナ難民の数なのだ。 私はこの難民の現状を知らされ、日本の姿勢を知ったうえで問題あえて、「日本での難民受け入れには、諸手を挙げて賛成はできない」でいる。 それは、日本社会の価値感や言葉の難しさだけではなく、
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難民を知るための基礎知識――政治と人権の葛藤を越えて
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