無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「今回の本は、怪談実話とホラー小説のコラボというテーマで……」作家の僕が受けた、一風変わった原稿依頼。それは人気怪談師・灯城奇異が語る怪談実話を題材に、創作ホラー小説を書くというものだった。だが灯城の集めた怪談には、なぜかいくつもの奇妙な共通項が見られる。山に打ち捨てられた手足のない人形。廃墟に踏み入った大学生を襲う凄惨な呪い。誰も入れないはずの中庭にいる女の子。そして祟りをもたらす謎の「箱」……。僕は怪異マニアの編集者・三原莉々子とともに、怪談の背後に潜む怪異の正体を解き明かそうとするが、時を同じくして周囲の人々の身に次々と異変が起こり始めた。やがて僕は、まるで何かに取り憑かれたかのように、ある禍々しい物語を書き始める――。八編の怪談と四編の小説。現実と虚構が重なる時、真の呪いが顔を覗かせる。異形の新本格怪談ホラー。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
すごく面白かった。とても綿密に練られていると思いました。
怪談師の元に寄せられた噺を元に小説家が創作ホラーを書いていく、その話の中に出てくるものが実際に少しずつ繋がってていくミステリー的ロジックもありつつ、またホラーもいろいろな要素を取り入れながらもごちゃごちゃせず、正統派ホラーに纏っていた。私的には、本編より、小説家の人が書いたモキュメンタリー・サークルの話が一番好きだった。話の中で、書籍するにあたって関係者が失踪したり何か異常をきたすのはあまり好きじゃないのだけれど、この話の中の登場人物達はちゃんとそれぞれのキャラが立っていて、なぜ、どうして彼らが「そんな目にあうのか」をきちんと、またじわじわと知らしめてくれているので良かった。
人怖もありつつ、じっとりした空気を最後まで感じさせてくれた実に良いホラーだった。
Posted by ブクログ
今ホラー界でブームとなっている、モキュメンタリー、なんだと思う。
怪談実話をもとに創作ホラー小説を書く、という体裁で話が進んでいくが、怪談実話も、それをもとにした創作ホラーも、短編のホラーとして楽しむ事ができる。特に、「ツチコのいる山」、「中庭」、「モキュメンタリー・サークル」、「庭にいるもの」が、良かった。話の核心にもなる、中庭に出られない家というのも、良い不気味さを醸していた。
特に「モキュメンタリー・サークル」は、構造が何層にもなって混乱を誘ってきていたし、後半は筆者周辺にも不穏な影響が出てきたり、書かれた小説もだんだん何が創作なのか分かりづらくなってきたりと、虚実ががないまぜになる仕掛けがふんだんに施されていた。
クライマックスでは、怪異の元凶や経緯が判明する事になり、それはそれで上手い構成だと思ったが、謎が解明(?)される事により前半と後半でホラーのタイプが変わってくるようにも感じた(個人的には前半の不穏な感じの方が良い)。
描写もうまくて、リアリティのあるイメージを持たせてくれたし、つながりのありそうな話が出てくる事で、先が気になってグイグイ読み進めていく事ができた。
Posted by ブクログ
絶対、題名で誤解してる人いる。
こんなに重厚で禍々しい話だとは思いませんでした。
これは面白い!
この題名だと、最近のホラーブームに乗っかった量産化されはホラー小説のように感じる人がいるんじゃないでしょうか。
下手したらモキュメンタリーホラーと勘違いする人も出てきそう。
「魍魎の匣」みたいな感じの題名の方が良かったと思いました。(具体的な案はないんですが…)
第一章から掴みが素晴らしかったです。
実話怪談とホラー短編が交互に記述されるんですが、何が起こるんだろうとワクワクさせられました。
その他の章も、基本的には実話怪談とホラー短編が交互に記述されるのですが、それぞれの話が単品だったとしても面白いものばかり。
全く飽きずに読む手が止まりませんでした。
妖怪や日本神話の話が出てくるのですが、それぞれ興味深い考察で、インテリ成分も摂取できます。
巻末に記載されている参考文献の多さにも納得でした。
また、話の展開は次々に謎が解明されたり、はたまた別の謎のがあらわれたりその謎の仮説が浮上したりと、ミステリー要素も多分に含まれています。
ホラーにミステリーが含まれている作品が大好きなので、ドストライクでした。
冒頭で述べた通り、題名のイメージで完全に油断してたので思わぬ収穫でした。
こういうのがあるから、題名だけで読まない判断をしちゃいけないなぁと思い知らされました。
ただ、そうなると、読みたい作品が溢れかえっちゃうのでどうしたもんか、ですね…。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
ラノベ