珍獣に合鍵

珍獣に合鍵

小説・文芸
2,035円 (税込)

10pt

「大丈夫なふりをしたことがある、全ての人に読んでほしい」高瀬隼子(作家)

中高一貫男子校で教員として働く鍵岡奏。
女性が極端に少ない職場で、
彼女はまるで「珍獣」のような存在。
無秩序で制御不能な生徒たちに翻弄され、無神経な同僚に削られながら
壊れかけギリギリの日々を過ごしている。
ある日、心の拠り所にしていた先輩教員から発せられた一言から歯車が狂いだす ……。
社会に絶望しながらも、もがき生きる人間のリアルを圧倒的解像度で綴る。

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珍獣に合鍵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ああ、昭和からもう三分の一世紀経ったのにまだこれかい。それでもあの頃よりは相当ましになってはいる。って、思い出すだけでも辛くなるあの頃よ。

    0
    2026年06月15日

    Posted by ブクログ

    とっても読みやすい。
    そして、ハッピーエンド!
    嫌なやつは嫌なやつだし、嫌なやつか?と思ったやつも良いやついたし
    良い意味できれいに、丁寧に、まとめられてる。
    なのでサクサク進む。
    映画化とかもしやすそう!

    0
    2026年04月12日

    Posted by ブクログ

    読みやすかったです。
    ずっとハードな展開で恋愛も家族も仕事も読んでいてしんどいですけど奏のひたむきさにも芯の強さにも救われて一気読みでした。
    早乙女ぐりこさんは普段エッセイを描かれているとの事なので、表現の仕方が分かりやすく話に没頭しやすかったです。

    0
    2026年03月08日

    Posted by ブクログ

    男子校で働く女性教師の話。

    共感する場面ばかりで、久々にがっつり感情移入した。

    「美しければかぐや姫みたいに消費されるし、醜ければ馬鹿にされる。」

    この一文だけでも刺さるのに

    「女が誰かの力で守ってもらわなくても安心して働ける環境や仕組みを作れよ、管理職なんだから。」

    という言葉には、わかりすぎて首がもげるかと思った。

    女に生まれてラッキーだと思うこともたくさんある。でも、若い女というだけで生きづらさを感じて、早くおばさんになりたいと思うこともある。

    そんなモヤモヤを言語化してくれる作品でした。

    0
    2026年06月21日

    Posted by ブクログ

    私は女性メインの職場で働いて来たので
    俯瞰して読んでいたが苦しくなった。

    「美しければかぐや姫みたいに消費されるし、
    醜ければ馬鹿にされる。」
    若い時はこの呪いに悩み、もがき、えらく
    縛られて頑張っていたように思う。

    嫌な思いをする人も多いだろうけど、
    男性にも女性にも何かしら考えさせられる
    物語なのでは無いだろうか。

    0
    2026年05月02日

    Posted by ブクログ

    最悪な社会を、多少の脚色を加えて構成した、よくある現代社会派小説。

    この本を読んでなお「女はヒステリー」「女は他責」という感想を持つ男性とは話したくないです。

    確かにこの物語は女性から見た光景しか描かれていないかもしれないけれど、そういう文学今までなかったですよね?
    わたしはこの主人公とはまったく境遇が異なるけれど、奏の苦しみの想像がつく共感できるひりひりした空気感を感じることができるくらいには、日本で女性として生きています。
    ここで描かれているそれぞれのパーツは、「あるある」でしかない。
    ブチ切れてマイクを投げる、基、極度の緊張で手が滑ってマイクを飛ばしてしまうところには勇気をもらいました。こういう光景までもあるあるになるといいのに。
    いえ、もっと構造的に改善を。理不尽な場で謝罪と称してマイクを持たされる/持たせるような場を作らないような社会を作っていきたいですね。

    0
    2026年04月14日

    Posted by ブクログ

    全然大丈夫じゃないのに「大丈夫」と自身に言い聞かせる。
    そうやって頑張ろうとしていても小さな絶望感に襲われる毎日。
    そりゃ嫌気も差すわ、と読んでいるこちらの胃がキリキリした。
    生きるうえで《自衛のための無関心》がどんだけ重要か分かってしまうから、この作品は辛い。
    ホント自分の居場所は自分で作らないとね。

    0
    2026年03月28日

    Posted by ブクログ

    たまたま手に取ってみた小説。教師のやるせない気持ちが、読んでいてモヤモヤします。でもそれがいい。最後もありきたりな終わり方でしたが、個人的には好きでした。誰が味方で誰が敵か、読んでいて最初わからないので、そこも面白かったです。

    0
    2026年02月28日

    Posted by ブクログ

    主人公は、私立中高一貫校の教師である女性。男子校であり、女性職員が極端に少なく、新人の頃は、若い経験のない教師が担任であることが不安であると、保護者から言われることもあった。男性教師は、いくら若くても元気がよければ、おおむね、好意的に受け入れられるのに。差別を差別と言ってもどうにもならないと諦め、歯を食いしばってがんばってきた34歳の彼女の、年度末~中三の担任としてすごす1年間。尊敬するシゴデキ先輩教師(既婚)と、もう10年ほど、惰性で不倫関係を続けており、それは自身に結婚願望がないからなのだけれど、母親、周りの教師からの、詮索に辟易している。このつらい生活を共に生き抜くためのパートナーを探そうとマチアプに登録するも、なかなかうまくいかない。授業を妨害したり、不登校になったりする生徒の相手に、せっかくうまくいきかけた男の正体が、まさかの○○だったりと、精神的に削られ続ける。あまり書かれたことがないようなもやっとした感情が、うまく言語化されていた。ああ、もう、そう、そうなんだよな、と、全女性、共感するのではないか。これといって派手な展開があるわけでもないのに、ぐいぐいと読まされた。マチアプに登録しているガチで結婚を望んでいる男の半数が『顔面どアップ爺(自撮りするしかない、自分を客観視することができない限界高齢男性)』というのが、リアルで笑った。

    以下、いくつか抜き書き。

    「自分より立場が下の人間の訴えに対して、話の内容に取り合わず話し方がダメだと切り捨てるのはタチが悪いと思う。でも残念なことにそんな人間がこの世界には掃いて捨てるほどいる。」

    「他者を思いやることなく自分の快楽を優先する、そんな「ありのままの自分」で人に愛されるなんて、そんなご都合主義なことが現実に起きるわけがないのに。特に、女という属性の人間に対して過剰にそれを求めてくる男子生徒の何と多いことか。」

    「おまえは自分の力で女を守るんじゃなくて、女が誰かの力で守ってもらわなくても安心して働けるような環境や仕組みをつくれよ、管理職なんだから。」

    「女もそう、みんな意思のあるひとりの人間なんだ。場に華を添えるために存在しているわけじゃないし、おもちゃみたいに雑に扱って言いわけじゃない。何かのための道具じゃないんだよ。」

    0
    2026年10月30日

    Posted by ブクログ

    面白かった。ささーっとすぐ読めました。
    ただ社会での女性の扱われ方がリアルでちょっと苦しく感じる時もあった。わずかにある希望が良かったです。こんな時代もあったんだと引かれる世の中に変わっていくといいなと思います。

    0
    2026年05月11日

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