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まだストリップを見たことがない人も、もうハマっている人にも楽しめる、絶好の入門書!
第二次大戦後すぐに生まれ、長い歴史の中でたえず変容してきたストリップが、近年また新たな角度から注目を集めている。2010年代半ばから女性観客が増加したことをきっかけに、老若男女が身体表現を多様な価値観で楽しむ文化として、ストリップはリバイバルを遂げるに至った。ジェンダーやセクシュアリティをめぐる今日的な問題意識とも共振しつつ、より多様で流動的なエロスをめぐるライブ・パフォーマンスとして、性別や世代を問わず広い層に注目されるようになったのだ。
本書は座談会、インタビュー、論考、ルポ、エッセイ、漫画などによって、ストリップの現在を多様な視点から掘り下げる。現代のストリップには一体どのような魅力があり、またそれはどのように語ることができるのか? 編者は、コンテンポラリーダンスから民俗芸能まで幅広く舞踊に精通する研究者の武藤大祐と、女性が中心となって作るストリップ同人誌『イルミナ』の編集を手掛ける夏堀うさぎ。
【目次】
はじめに(武藤大祐)
用語集
第1部 新しいコンテクスト
宇佐美なつ×夏堀うさぎ×武藤大祐座談会「ストリップは止まらない」
菜央こりん「ストリップの効用」
山中千瀬「大丈夫な光」
池田智恵「私たちは自分自身を発見する──ストリップを語る言葉について」
武藤大祐「ストリップ概説──現在・過去・未来」
渡邉千尋「純粋ではありえないことの悦び──浅葱アゲハと生のメタモルフォーゼ」
第2部 現場に即して
翼裕香インタビュー「エロに対して真剣なんですよ」
吉田真紀「ストリップ・ストーリーズ──A級小倉劇場の人々」
にっしーインタビュー 「行ってなんぼ、通ってなんぼ」
牧瀬茜インタビュー 「行けるところまで行こうかな」
結城敬介「ストリップ・言葉・感動」
第3部 より広い視野で
船曳建夫×夏堀うさぎ対談「裸のキラキラ、非武装の笑顔──ストリップとセクシュアリティ」
ケイトリン・コーカー「踊り子の身体は何をなしうるのか──近年の女性観客と往年の男性観客が見る夢」
下野歩「「女・女・女」の幸福──ストリップと日本の諸芸能」
他
【著者】
武藤大祐
1975年生まれ。群馬県立女子大学文学部教授(舞踊学・美学)。ダンス批評家。共著『バレエとダンスの歴史』(平凡社、2012年)など。
夏堀うさぎ
1989年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。ストリップと社会と私を考えるZINE『イルミナ』を2019年に立ち上げ、ほぼ半年に1 号のペースで発行中。
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