木かげの家の小人たち

木かげの家の小人たち

1,760円 (税込)

8pt

ある家の二階に小さな書庫がありました。薄暗い廊下に面したその部屋は、その家の他のどの部屋よりも、物静かな一角でした。古めかしい漢文の本、外国の本が並ぶ小部屋。そしてこの静かな部屋の天井近くに、小人が住んでいたのです……。暗い戦争の影が日本をおおう冬の時代、外国生まれの小人を愛し続ける少女ゆり。いまわしい現実と不安な日々が不思議な魅力を持って描かれる、日本のファンタジーの記念碑的作品です。

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木かげの家の小人たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    考えなければならないことがいくつかある。反戦文学であることは間違いない。なぜ、小人の子たちはアマノジャキと暮らすこと選んだのか。親はなぜ保守的で追従的な生を歩むのか。77日の試練は何だったのか。小人は良心の象徴のようだが、一日も休むことのできない具体的関わりでもある。その家族がなぜ進んで別れ別れにな

    0
    2014年06月11日

    Posted by ブクログ

    うわあ・・超いい本><

    おすすめされて読んだんですが
    「ながいながいペンギンの話」のいぬいさんで小人ものだから
    面白いにちがいないと思ったら
    大当たりでした。

    小人もので、戦争もの
    ちょー泣けました。

    小人たちの、滅びゆく種族(アリエッティっぽい)とか
    外の世界がどうとか
    小さいひとたちの暮ら

    0
    2012年10月04日

    Posted by ブクログ

    小学生の頃、小さな小人の世界に胸躍らされながら読んだのを覚えています。
    虹色のくもの糸で作る編み物が印象的で、それを手がかりに大人になってこの本を探し出しました。
    実は深いテーマのある本だという事は忘れていたようで、新鮮な気持ちで読み返しています。

    0
    2010年07月28日

    Posted by ブクログ

    東京の郊外にある家の書庫に、小人たちはひっそりと暮していた。彼ら「小さい人たち」の食べ物は、その秘密を知る人間からもらう、空いろのコップにそそがれたミルク。
    平和な毎日だったが、戦争が激しくなり「小さい人たち」の生活が崩れ始めた・・・。

     私の大好きな本の一つです。小学生の時、お母さんから渡された

    0
    2012年04月25日

    Posted by ブクログ

    床下の小人たち、の日本版
    ただし、戦時下での。
    ファンタジーと現実の配分が素晴らしい。
    アマノジャキがかっこいい。

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    よかったです。
    人は誰もどこかに「だれもゆけない土地」を持っている・・・そんな心が温かくなるような物語です。
    メッセージ色も結構強いけれど、大事だよなあと思います。
    森山家の人々と小人の関係も素敵でした。信がどうなるのか、今後の展開が気にかかります。

    0
    2016年05月01日

    Posted by ブクログ

    過去を想い起すべき、この時期に、人に勧められて。

    日本に、いや世界中に、何かの暗い影がかかっているかのように感じられる昨今。この本の状況は、現代とすごく似てはいないだろうか。

    歪みは弱いところ、子どもから攻め立てる。
    家族は、大きなものの為に、ばらばらになる。

    そんな時でも、自分の心に従って生

    0
    2014年08月11日

    Posted by ブクログ

    子どものころ読んで面白かった記憶があったので、再度手にしてみました。
    最近の物語に慣れてしまうとストーリー展開がゆっくりなので、今の子が読んで面白いかどうかとなると、人を選んで薦めないといけない気がします。
    文学を好んで読む子、現実世界からあまり離れないファンタジーが好きな子、戦争に関心がある子に。

    0
    2011年05月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子供の頃に読んだ本を再読。

    明治の頃に日本に渡ってきたイギリスの小人夫婦と日本で生まれた子供たちのお話。
    小人たちは人間たちが空いろのコップにそそぐ一日一杯のミルクで生きている。
    戦争が始まって、ただの食糧ではなく小人たちが大切にされていることの証でもあるそのミルクを確保し続けることが難しくなって

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。昔は、こういったメッセージの強い児童文学が多く書かれていたな、と思う。今だからこそ、子どもたちに読んでみて欲しいと思うが、評価は難しいだろうか。
    ゆりが小人たちを失うに至る経緯が、切なくてならない。あまいミルクを一口、もう一口…。それは罪だろうか。
    戦争へと突き進む時代の中で、何を守るべきなの

    0
    2013年06月24日

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