味なニッポン戦後史(インターナショナル新書)

味なニッポン戦後史(インターナショナル新書)

880円 (税込)

4pt

4.1

塩味、甘味、酸味、苦味に続く第五の味覚「うま味」は日本で発見された。かつお節や昆布のうま味を抽出した「だし」をとるのは和食の伝統とされ、今や「UMAMI」は世界共通言語になっている。しかし、うま味の発見者が開発した「味の素」は、なぜ国民から敬遠されたのか? 食糧難から高度成長、バブル崩壊、格差の拡大へ――。世相とともに日本人の味の嗜好も揺れ動いてきた。基本五味に辛味、脂肪味を加えた味覚の変遷をたどれば、新たな「戦後ニッポン」が見えてくる!

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味なニッポン戦後史(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あじパンダの帯に惹かれて。

    わたしにとった味の素といえば、もはや食卓から消えた後に生まれた世代のため、本や漫画などで「化学調味料」と呼ばれ「体に良くないもの」との刷り込みがあったが…
    この刷り込みができるまでの近い過去の歴史を振り返る。

    人間の五つの味覚(うま味、塩味、甘味、酸味、苦味)と辛味、

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    どんな味を美味しいと思うか、何を身体にいいと思って食べるかは、自分の好み以上に、時代背景を反映しているようだ。思っている以上に、社会の影響を受けているんだと思う。
    私たちの子どもの頃の美味しいと、今の美味しいは違う。それは自分の舌が大人になったのだと勝手に思っていたけれど、どうやら違うらしい。それも

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    「昭和生まれの私には、もはやついていけない味なのだろうか」
    はじまり、の冒頭にあるこの文章のインパクトに吸い寄せられて読んでみた。(とんこつラーメンのことです。一定の年代以上には親近感のわくお話)

    単なるエッセイかと思いきや、実際は、基本五味とされる「うま味」「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」に加え

    0
    2024年10月14日

    Posted by ブクログ

    日本人を取り巻く味覚の歴史について、うま味、塩味、甘味、酸味、苦味、辛味、脂肪味という7つの味をそれぞれ解説している。とくに戦後の物資不足のときには調味料が貴重な娯楽の一部になっていた面もあり、現在では敬遠されがちな糖質や脂質といったカロリー源を積極的に摂取していた。様々な意味で我々の嗜好も時代とと

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    酸味と苦味こそ人の味覚の複雑さ、面白さというあとがきの一文にはとても共感。
    特に酸味好きな自分としては甘くない時代のトマトにどうしたら出会えるのかとふと考えてしまう。
    脂肪味についてもこれからどんどん解明されていくんだろうなと思う。

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    毎日、何かを飲み食いしている。





    様々な味覚があるが、今回は「味覚」に注目した珍しい本。





    塩味、甘味、酸味、苦味、うま味は知っているが、第6の味覚として最有力候補があった。




    それは「脂肪味」だった。




    2019年に九州大学の研究グループが発表したマウスの実験結果が注目

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    旨味、塩味、甘味、苦味、酸味、に加えて、辛味、脂肪味に章を立てる。

    旨味というが、昔の日本人は、少なくとも庶民が昆布と鰹節で出汁取ってたわけでもないとか。

    味の素にしても精製塩にしても、「人工」的なものに抵抗を感じるのは、戦時中のいろんな代替物とか、統制、食の強制が影響してるのかなあとちょっと思

    0
    2024年11月02日

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