限界国家

限界国家

1,980円 (税込)

9pt

世界最大級のコンサルティング会社「LAC」をフィクサーとして政財界に影響を与える前嶋栄作が訪れる。前嶋の依頼は自らの老い先が短いことを憂慮し「日本の30年後の未来」を調査して今から手を打とうというものだった。「LAC」幹部社員の津山百合は部下の神部恒昭とともに調査に乗り出すが、元官僚や若手起業家などに取材していくうちに、技術の革新とともに失われていく職業のこと、過疎化が進む地方都市のこと、そしてすでにこの国に見切りを付けている若者のこと……など、現役世代が見て見ぬふりをしている諸問題につきあたる。この先日本はどうなるのか? そして、こんな状態になるまで問題を放置したのは誰なのか? フィクションでありながら、現実の課題を照射するビジネス小説。

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限界国家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月02日

    2023.01.02
    年の瀬にこの本を読むとわたしの13歳の双子の将来を案ずることしかできない。
    ひとつだけ言えるのは、わたしの価値観で子どもたちの将来を考えるのは誤りであるということである。

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    Posted by ブクログ 2023年09月17日

    日本の危機的未来を切実に描いた物語。元経産相の新沼や元厚労省の峰岸、若手ベンチャーの根本らの専門的視点で語る近未来の日本に悲観。問題を掘り下げ、リアルであった。

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    Posted by ブクログ 2023年08月22日

    人口減少、少子高齢化。巨額の財政赤字、温暖化…。課題山積の現実にもかかわらず、ポピュリズムに走り既得権益にしがみつく政財界の面々、大人たち。次世代に本当に申し訳ない。「今後の日本の他雨に…」「どの口がそれを言う」と若い世代に言われても返す言葉がない。国民みんなが目を向けるべき提言を記した一冊。

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    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    2023.8.6

    久しぶりに楡氏の本を読みました。

    小説とはいえ、読み終えて暗澹たる気分になりました。

    特に印象に残ったのは2点。

    ①少子化の(将来的な)弊害についてはそれなりに理解していたつもりでしたが、ここまで広範囲にわたる可能性があるのかと。。

    ②若者の国家に対する価値観。

    「国の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月05日

    全ての政治家、自治体の首長、官僚に、ぜひこの小説を読んでもらいたい!
    人口の急激な減少に対する提言を求めた大手企業の幹部に、若者の目線でこれからの企業はどうなっていくかを語る。
    腹落ちする説明。小説の形をとっているが、作者の日本の政治・官僚に対する痛烈な批判である。この小説を新聞などのマスコミで大き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    再読。最初に読んだ時より悲観的ではなく感じた。サバイバルできるように刃を磨いていたい



    日本の将来を悲観しているわけではないが、考えさせられる。
    外国でも暮らせるスキルは必要かな

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    Posted by ブクログ 2024年01月13日

    皮肉かタイムリーか、今日、高齢者ばかりで作る「人口戦略会議」が2100年8000万人目指すべきと緊急提言。楡さんなら何とコメントするか?
    小説というより日本と地球の将来考えるテキスト。国内的には財政破綻、医療に年金、さらには少子化。「問題視するばかりで打開策を必死に考えるでもなく先送り」している日本...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月06日

    現在、そして未来の日本のヤバさを平易な文章で上手く小説仕立てにしているのでとてもわかりやすい。
    この小説に出会うまでにある程度は自分なりに考えていたけど全然足りなかったことに気付かされたし、目から鱗がボロボロ落ちきた。
    投票したい奴がいないなと思いながら選挙には行き続けてきたが、今作を読んでホント馬...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月30日

    少子化、いいじゃないか。没落のススメから何かが生まれる。予測が容易なイノベーションはない。そんなふうに思いながら読んだ。

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    Posted by ブクログ 2023年12月17日

    「限界国家」:未来を見据える日本の現状と課題

    日本の現状とその将来への影響を描く「限界国家」は、楡周平の洞察に満ちた作品です。高齢化、少子化、出生率の減少、労働生産人口と購買人口の減少といった課題が、内需依存の高い日本にどのような影響を及ぼすのかを探求します。

    物語は、70代の経営者が事業承継を...続きを読む

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