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Posted by ブクログ
うおー、おもしろかった
田嶋陽子先生の著書を読んだのは初めて。ヒロインが殺される映画を取り上げて、そのヒロインが作中でどんな存在だったのか。そしてなぜ死なねばならなかったのか、その死はどんな意味があるのかを論じている本
こういうフィクションのなかに横たわる社会や構造を読み解く本は大大大好物なので楽しく読めたし、こういうかたちで女(ヒロイン)ってめっちゃ殺されとる!なんか役割を負わされて男のために殺されとる!と履修中の機動戦士ガンダム「逆襲のシャア」と「閃光のハサウェイ」が頭の中をビュンビュンよぎった(笑)
男と男の友情のために殺されたり、自己犠牲を強いられたり、家父長制に取り込まれたなかで母と娘がいがみあったり。今でも全然よく見る流れだ。
本の巻末にはそんな田嶋陽子先生が進めてくれる映画が一覧でまとめられている。新装版ということでかなり最近の作品も羅列されていて見たい作品が増えた。
ひとつだけ気がかりだったのは取り上げた時代が1980年代のものなどが多かったせいもあるだろうけど、女性も仕事を持つべしという論調が終始強くてポストフェミニズムやリーン・イン・フェミニズムぽさが強かった
対象となる作品をここ20年ほどのものにしてまた書いてほしい
Posted by ブクログ
今の世界は男社会でそのルールからはみ出す人間を排除する世界。現代という世界に生きている自分も、知らずに性差別、人種差別をしてきたかもしれない。
そんな世界の女性の厳しい現状を映画を通して、テレビでも活躍していた田嶋陽子がとき解く。
世界は昔から男尊女卑が続いているが、特にキリスト教、イスラム教の一神教が席巻した中世以降、顕著になる。考えてみると日本は古来、アマテラや卑弥呼のように神、象徴として女性を敬ってきた。それが男は戦いに外へ、女は家庭の中へ。いつのまにか女性の自己主張ははしたないとなった。この本でも、そんな凝り固まった社会観に女性も染まってしまい、尖った女性を攻撃するのも女性がする。その結果、社会が、男が理想とする女を女性は演じることが吉とされてきた。
芸能人、ミュージシャン、政治家、財界人が権力、財力さらには暴力を持ったとたん女性を物のように扱う事件が頻繁に起こっている。
自分が自分の主役になること。無能な親父が高給をもらい威張っている社会だが、よっぽど優秀な女性はたくさんいる。女性の社会進出をもっと願いたい。
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