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小田急電鉄の前身「小田原急行鉄道」が設立されたのは、100年前の1923年5月1日のこと。ときに箱根や江の島観光の足となり、ときに増大した人口の通勤・通学の足となり、沿線の発展とともに進化を遂げてきた小田急電鉄の変遷を、ロマンスカーの歴史を中心に、役割や設備の変化、線路の地下化・複々線化といったトピックスを交えつつ多面的にひも解いていく。
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Posted by ブクログ
今日からGW5連休でニュースを見ると東京駅の新幹線乗り場が混雑している。 首都圏でどこか近場で観光する方の中には、小田急の箱根や大山阿夫利神社の最寄り駅の伊勢原を利用する人もいるだろう。 小田急の昔から未来までコンパクトにまとめているのが今回の本だ。 小田急の歴史を振り返る...続きを読むと1923年、ちょうど100年前だった。 鬼怒川水力電気を親会社として発足した「小田原急行鉄道株式会社」。 鬼怒川水力電気は、後に小田急の初代社長になる利光鶴松が設立した会社だった。 小田急は鉄道会社の中では後発組だったので、用地買収に苦労したそうだ。 鉄道会社が用地を買収しないと何もできないことは世間で知れ渡っていたので、地主にとっておいしいことだった。 小田急が地主に払う金額が大きくなり、開業時に苦しむ原因となった。 戦時中の1942年から一時期、あの東京急行電鉄株式会社と合併していた。 しかし、1948年に小田急は独立して、箱根観光に力を入れる。10月に週末限定で、新宿〜小田原間のノンストップ特急が「週末特急」として運行開始した。 これにより2時間半だったのが100分に短縮。 翌年1949年に新車両を手に入れ、黄色と青の外装の列車を「ニュールックロマンスカー毎日運転」というポスターでアピールした。ここから「ロマンスカー」と呼ぶようになった。 若い世代の間で箱根が人気になっている。外国人観光客も戻ってきているし、新宿では小田急百貨店新宿店の建て替えなど気になることもある。 小田急の次の100年はどうなっていくか。
著者名はちょっとアレだが中身はまじめなロマンスカー中心の小田急史。GSEだけになりそうな現状がちょっと不安だが。(一編成だけでもいいので旧来のロマンスカーのコンセプトを引き継いだ特別な車両を作ってほしい。全席グリーン車的なものでもいい)
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