夏の朝

夏の朝

1,870円 (税込)

9pt

住む人を失い、取り壊されるのを待つばかりとなった祖父が暮らした家。祖父の一周忌でその家を訪れた莉子は、庭の蓮池が見える広縁で、老婦人からふしぎな話を聞く。「あのつぼみの中には何が入っているか、ご存じ?」そして、蓮の花が開くとき、時間を越え、少女はいつかの夏へと旅をする。それは、かつてこの家で暮らした人々の想いをたどる旅でもあった。タイムファンタジーのオールタイムベストが、ここに誕生しました。

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夏の朝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何より先ず、ハードカバーが素敵です✨✨✨ほんまに田舎の夏の朝の情景をありありと目の前に思い出させてくれる、ノスタルジックな描写に心が洗われました。じぶん、田舎 ないんですけどね(笑)手もとに置いて何度も読み返したい作品です

    0
    2025年03月25日

    Posted by ブクログ

    主人公と一緒に時間を旅しているような感覚になった。
    読後は優しい気持ちになって今をより大切に生きようと思えた。
    当たり前にある身の回りの環境も長い年月の中で少しずつ変わっていて、たくさんの人達の物語を紡いできているのだと思った。

    0
    2022年02月03日

    Posted by ブクログ

    再読。蓮の花が咲くこの時期に読みたくなる本。文章から感じとられる景色がたまらなく清々しい。莉子とおじいちゃんはもちろん、おばさんとの関係も愛おしく、何度読んでも暖かな読後感が残る。

    0
    2021年07月07日

    Posted by ブクログ

    今年の課題図書ですが、まずこの装丁に一目惚れ。こんなに綺麗な装丁初めて見ました。
    紅色の花をつけた一面の蓮の花の上に、半透明の白のカバーがちょうど朝もやのようで、溜め息が出るほどの美しさ。まさに作中に出てくる夏の朝の光景を見ているよう。
    カバーをめくってみるとわかりますが、実際に描かれている蓮の花は

    0
    2015年06月07日

    Posted by ブクログ

    2015.5.21
    2015読書感想文課題図書。
    中学2年の女の子が、祖父の家で不思議な体験をする。
    「あのふっくりしたつぼみの中には何が入っているか、あなた、ご存じ?」
    蓮の花が開くとき、祖父や母たちのいた時代にいきつく。ちょっとしたタイムスリップものかと思ったけれど、忘れていた自分の体験を思い出

    0
    2015年05月21日

    Posted by ブクログ

    子供の頃、夏休みに祖母の家に泊まった時の光景が蘇ってくるようで懐かしい気持ちになったし祖母に会いたくなった。

    蓮のつぼみが開花すると共に人の想いを放つ、その想いを受け取った主人公と家族の関わりに心があたたかくなった。
    蓮の実ご飯食べてみたいしおばあちゃんに会いたいな、おじいちゃんにも会ってみたかっ

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    夏のノスタルジーを感じる作品を探していて出会った本。美しい装丁にも惹かれた。

    亡くなった祖父の家の庭で夏の朝に蓮の花が咲く時、莉子は祖父の過去へと誘われる。蓮の花のつぼみは『想い』をためていて花開く時に解き放たれるという祖父と家族と蓮の花の物語。

    中の挿絵も美しく、夏らしいノスタルジックで素敵な

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    大きな緑の葉の先に、紅色の蓮の花。表紙の絵がとてもやさしい。夏の朝、広縁から見える蓮池。蓮の花は4日間咲き、開花時間は午前の数時間。開くとき、ぽんという音がするらしい(?)
    ふわっと包み込まれるような幻想的な情景が浮かびそう。ぜひ見たくなった。
    莉子が、亡くなった祖父の家へ泊まり、夢の中で過去へ遡る

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    先ずは本の装丁が好き。
    そしてタイトルも良い。

    ファンタジーだけど、有り得そうな設定。
    この家を壊さないでと願ってしまったが、古くて手入れが出来ない古い家は日本のどこにでもあるんだろうな、と。
    しかし物語と言えど、この家の蓮の時期に見てみたいと思った人も多いはず。

    0
    2021年07月22日

    Posted by ブクログ

    主人公の少女の素直な心と、少女を取り巻く(平凡ではあるけれど)優しい大人たち、そして美しい挿絵。そして舞台は夏の朝。
    とても爽やかに心を洗ってくれるような物語でした。

    0
    2021年05月21日

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