カレーライス漂流記

カレーライス漂流記

660円 (税込)

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読み始めたら、あなたはカレーライスを食べずにはいられなくなる!

2016年10月から毎週、1年間に渡って夕刊フジに連載されていたカレーライスを題材にした短い文章をまとめた本です。中身はエッセイを中心に小説の断片のようなもの、身辺雑記、インタビュー的なものなど多岐にわたり、それが「カレーライス」という料理の多様性を表しているようです。1話が1200文字程度と短いのも、カレーライスの気軽さと合っていて、全体に呑気なムードを湛えているのも魅力。どこのカレーライスが美味しいと書かれているわけではないのですが、何編か読んで、顔を上げると、カレーライスが食べたくなっている、そんな本です。

【目次】
1. ママは面白がっただけ
2. カレーだからカレーだ
3. カレーは珈琲を呼ぶか
4. 私はカレーライスだ
5. 板子一枚かろうじて
6. 彼の世界はひっくり返った
7. 涙もいっしょにスプーンで食べた
8. これからいくのよ
9. 火事を見ながらカレーライスを食べた
10. なんの問題もありません
11. 木製の専用スプーンでカレーライスを食べる
12. アデランス。プロミス。ドン・キホーテ。
13. いまでは女のかたも盛んに
14. 今日はカレーよ、と母は言った
15. 白いご飯はありますか
16. まっ黄色なカレーライスをください
17. カレーライスにはプラモデルだよ
18. スプーンは持ってきましたか
19. ライスカレーか、カレーライスか
20. 立ち食いインド・カレーの店
21. Coffee starts me real good.
22. では、風に訊いてくれ
23. 美人がひとりでカレーライスを食べている
24. やってみる値打ちはありますね
25. くわえ煙草とカレーライス
26. どうだ、面白いだろう、と彼らは得意だった
27. 僕のカレーライスにはお肉をたくさん入れてください
28. 雨の外苑、夜霧の日比谷
29. 海老フライはどうか
30. 似たようなことをまた書く
他(全52作品)

【著者】
片岡義男
1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。

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