こといづ

こといづ

1,980円 (税込)

9pt

4.0

なんだこの文章!
これはほんとうに人間の生身の男の人が書いた文章なのか?
家や森や草や風が書いたんじゃないのか?
すごい人だ。
―――吉本ばなな


『こといづ』とは「コトが出づる」という意味の造語です。
丹波篠山の小さな村で暮らす日々の驚きと発見、高木夫妻の家にたびたび遊びにくる80代のハマちゃん・昔気質の大工職人スエさんをはじめとする愛すべき村人たちとの交流、映画音楽ができるまでの苦悩と喜び、ソロモン諸島・エチオピアをはじめとする旅の話、自然と人間の限りあるいのちについて……。ピアノを弾くように、歌をうたうように綴られる言葉を、2012年から現在まで続く雑誌ソトコトの連載から収録。高木正勝による初の著書であり、この世界のすべてがいとおしくなるエッセイ集です。


この本にもよく出てくる86歳のハマちゃんがよく言います。「あるんだから」。そう、あるんだから。ついつい、あれがあったらなあ、ここがこういう場所だったらなあと、ない物ねだりをしてしまいますが、目の前にいっぱいある、あふれるようにあるものごとにこそ気づいて、一緒に楽しく心安く暮らしていけるだけで、だいたいいつも幸せでいられるのだなと知りました。
(本書「はじめに」より)

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こといづ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    麗らかな言葉が並んでいて文章が美しい。
    読み終わるとやさしくなっていて、心がぽかぽかしてます。人と自然の巡りを感じました。
    最後の「めぐみ春」という詩と音楽、とってもお気に入りです。あ〜春が巡ってきたなぁ〜とソワソワ、ワクワクします。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月03日

    高木さんの音楽も大好きなので、読んでいると音が聴こえてくるような文章でした。
    こんなにも豊かに日常を見つめ感じていることがうらやましくなります。
    大好きすぎて、人へのプレゼントにもしました。

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月28日

    自然に触れ、人に触れ、そこから得たものを自分の内面を通して音楽にする。

    創作すること、暮らすこと、いのちはめぐるから。

    素敵な生き方だ。

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月27日

    田舎に越してから、周りの風景や人々への気づきと通い合う心。交流の産む豊かな生活と音楽。
    優しい色使いの絵にも癒される。

    0

    Posted by ブクログ 2019年09月16日

    “日なたではなく日陰でひっそりと耐えなければいけないような時に、何か誰かの人生と繋がれた感触がある。「ああ、あの時あの人は、もしかしたらこんな気持ちだったのかもしれない」と、ほかの人のことが少しわかったような心になる。”(p.133)

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    Posted by ブクログ 2019年08月01日

    真似できないけど自然に囲まれて制作するって
    素敵だなー
    大変なことたくさんありそうだけど
    学ぶこともたくさんだろーな

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年10月13日

    高原のカフェで手に取り、高原のホテルで吸い込むように読み進めた本。

    山村へ移住した高木正勝の山の自然の移り変わりや村の人々との交流が優しい穏やかな筆致で綴られている。

    音楽を作るときの話や、創作についての思いや、命への眼差しに触れることができ、感謝。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年03月04日

    雑誌で広告を見かけて気になり読んでみました。
    元はソトコトという雑誌の連載コラムだったそうです。

    田舎での暮らし、なにげない日々が綴られており
    気取らない内容でなんの気無しにふわっと読める本だと思います。

    0

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