狂気とバブル

狂気とバブル

3,080円 (税込)

15pt

4.0

バブル分析の古典的名著!昔から人は荒唐無稽な話にだまされ、無分別なヒステリー症にかかってきた!

「いつの時代にも、その時代ならではの愚行が見られる。それは陰謀や策略、あるいは途方もない空想となり、利欲、刺激を求める気持ち、単に他人と同じことをしていたいという気持ちのいずれかが、さらにそれに拍車を掛ける」――著者のチャールズ・マッケイは1841年にこう述べている。当時は確かにそうだった。しかし、1980年代後半の日本の株式市場や2000年のアメリカ株式市場のITバブルを見れば、現代も間違いなくそうだろう。

狂った投機熱から聖遺物崇拝まで、集団妄想にまつわる幅広いテーマを扱った知的でユーモアあふれるこの著作は、大衆の狂気、群衆の行動、人々の愚行に関する研究論の決定版となっており、読者の知的好奇心をくすぐらずにはいられない。本書ではさまざまな詐欺やいかさま行為のほかにも、魔女の火刑や壮大な十字軍運動、ノストラダムスの予言、16世紀のオランダの国中を巻き込んだチューリップバブル――たったひとつのチューリップの球根で全財産を失った投機家たちの話――に関する論考も取り上げているが、そこには服のすそを上げ下げし、髪型を変えたりひげを伸ばしたりといった人々の奇行も見え隠れしている。

思い当たる節があるという読者――マッカーシズムやエルビスフィーバーを思い出しただろうか?――に、そして途方もない狂気や荒唐無稽な計画、大衆をけむに巻く詐欺事件に興味津々の読者に、古今を問わず、どんな時代でも、大衆がいかに無分別なヒステリー症にかかりやすいかを諭してくれるのが本書である。 ベストセラー『トビアスの教える投資ガイドブック』(パンローリング)の著者であるアンドリュー・トビアスは本書について、「ほかの古典的名著と同じように、一度読めば本書の存在を知らなかったことなど想像するのも難しい――だからどうしても本書を薦めずにはいられなくなるのである」。

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狂気とバブル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか。チャールズ・マッケイ先生の著書。集団心理や群集心理は恐ろしいもの。一人一人は理性的な常識人であっても、集団になった途端に非合理な非常識人になってしまう。そして、非合理な非常識人の集団に強欲さや無分別なヒステリーさが加わるとバブルが起きる。歴史は繰り返

    0
    2019年08月12日

    Posted by ブクログ

    明日にもバブルが弾けるかもしれませんが、いつもバブルは終わった後にしかバブルとは思われません。同じように始まりいきなり弾ける。面白いです。

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    19世紀に出版された本。科学的な分析ではなく、歴史上に起こったバブルや狂乱を、物語として、冷静に語っている。なぜ、というのは、読む人がそれぞれ感じればいい。物語から、得るものは大きい

    0
    2011年11月15日

    Posted by ブクログ

    ・流行というのは恐ろしいもので、人殺しでさえ単なる軽犯罪だとみなされていた
    ・成功に酔いしれているうちに、ローも摂政もかつてローが公言していた基本原則「資金の裏付けがない証券を発行するような銀行家は死に値する」をすっかり忘れてしまい、紙幣を一気に発行した

    0
    2014年08月16日

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