産声が消えていく

産声が消えていく

小説・文芸
754円 (税込)

3pt

現場の医師が綴った迫真のサスペンス、待望の電子化! 〈24時間対応〉〈いかなる患者も断わらずに診る〉という診療方針を掲げる希望会総合病院。医療関係者からは異端と見られ、ハードな研修制度で知られるこの病院に、志あふれる産婦人科医・菊池堅一は入職した。しかし現実は甘くなかった。慢性的医師不足、過重労働、そして理不尽な医療訴訟。過酷な労働環境は、精神的にも肉体的にも菊池を疲弊させていく。そして、降りかかった予想外の事件。入院患者の分娩中に救急産婦の治療が重なり、生まれた新生児に障害を残してしまったのだ。人手のない夜勤中での出来事だったが、菊池は適切な医療措置を怠ったとして、巨額の賠償金支払いを求める訴訟を起こされる。はたして菊池に過失はあったのか? 最前線で奮闘する現役医師が、現代日本の医療崩壊の実態をあますところなく描いた渾身作!

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産声が消えていく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    産科医のリアル。
    今は医師増加のための医学部定員が増やされたり、研修医制度も変わっているけれど、産科医や小児科医不足なのは変わらず。医師の働き方改革が始まるけれど、それ本当に医療回るの?と思ってしまう今日この頃。この小説を読んで、さらにその疑念は深まる一方となった。
    医療小説として非常に楽しめた一方で、医療の在り方について今一度深く考えるきっかけになった一冊。
    医療のリアルとして、ぜひ一度読んでもらいたい。

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    終わりよければすべて良し、とか
    結果がすべて

    ってすごく怖いことだと思いました。
    今まではポジティブな意味でしか
    とってなかった。

    途中で気を抜いても、結果が良ければ
    経過なんて関係なし。
    でも、死力を尽くしても悪い結果になると
    死力を尽くしたことすらもなかったことになる。

    コード・ブルーでもこの話ありましたね。

    冴島さんはバックに器具を1つ入れ忘れちゃったけど
    結果的に患者さんは助かったから良し。
    檜山は患者さんを想って最善と信じる行動をしたのに訴えられる。

    本当に怖い。

    そんな恐怖を知ってもなお、
    良いお産を、と思い続け365日24時間の拘束を受け入れる。
    精神的に仕事を続けられなくなっても、
    一時の休暇後また元の状況に戻ろうとする。
    休んでる間も働き続けている他の産婦人科医と一緒に
    お産を守るために。

    本の終盤、休んでいる間、初めて主人公が
    涙が込み上げ、咽び泣くす場面では
    同じように息が詰まりました。
    弱音を吐かず、他人を励まし続けてた。
    けど、そんなのしんどいし、苦しいに決まってる。
    それに気づき、泣く時に隣にいた美紀の存在や
    同じように過酷な状況に身を置く親しい医師たちの存在は
    とても大きな意味を持つと思います。

    この本を読んでる時は常に目に力が入っていました。
    患者に「様」付けで呼ぶことへの疑問、
    お産の際の過度の医療介入について、
    妊婦の意識の低さ、
    あともちろん、医師不足について
    など考えさせられることがたくさんありました。

    いつか、人格者が救われる世の中になりますように。

    0
    2012年10月06日

    Posted by ブクログ

    どこの産婦人科でもこの物語のような出来事があったと思う。この物語は2000年代の産婦人科のある総合病院が舞台だけれど今はアクティブバースとか自然派みたいな流れはどのようになっているのか知りたい。
    20年後の菊池先生の物語が気になりました。著者の他の作品も読んでみようと思います。

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    産科医の先生が書いた、ドキュメンタリー?な本、一応フィクションらしいけど、実話でしょ?って感じ。めっちゃリアルだった(ガチ)日本のお医者さんの数は、先進国の中で、ほぼ最下位…外科も少ないけど、特に産科医と小児科は悲惨。激務。過酷。これは平成22年に出たやつやから、コロナのことは書いてないけど、医療崩壊でこれからもっとひどくなるんかな?、
    産科医が少ない理由は、夜間でも関係なく勤務が必要で必然的に激務になるから、それと訴えられることが他の科より圧倒的に多いからだって。裁判になって優秀なお医者さんも追い込まれていく…。
    健診もまともに受けてなかったテキトーなお母さんが救急オペで運ばれて、無事に産めたり、子どものために愛情いっぱいいろんな準備してたお母さんが出産時に容体急変したり…
    できるだけ自然に産んでほしい助産師さんとリスクを少しでも減らして確実に産むためにカイザーしたい産科医さん、、いろんな大変さが産科医にはあるんやって思った。

    0
    2022年09月03日

    Posted by ブクログ

    産科医が減ってるというのはなんとなく知ってたけど、実際の医療現場がここまで逼迫してるのは驚きだった。自己犠牲の元成り立ってる日本の医療体制がどうか改善してほしい。医療関係者に、頭が下がります

    0
    2022年03月25日

    Posted by ブクログ

    産婦人科の医者が主人公で
    医療現場のお話でした
    現場の大変さが感じられました
    そして追いつめられる主人公
    医療小説として楽しめました

    0
    2020年09月05日

    Posted by ブクログ

    出産した記憶がまだ新しいうちに、と手に取った一冊。
    サスペンスとなっているけれど、ノンフィクションの様な印象。

    産婦人科の先生たちは本当に忙しそうで、いつ休んでいるんだろう?と検診や出産時に思っていました。
    お産は自然な事ではあるけれど、やはり不安は付きもので、妊娠してから出産までの約10ヶ月間、先生や助産師さん方にお世話になりっぱなしでした。

    減少していると言われている産婦人科医。
    彼等の頑張りに母親となる女性もその家族も支えられているのだなぁと再認識。

    0
    2019年03月25日

    Posted by ブクログ

    命に近い仕事。業界の構造の問題と組織の崩壊。責任感の強さと自分の崩壊。
    #産声が消えていく #太田靖之 #読書記録2018 #読書記録

    0
    2018年12月07日

    Posted by ブクログ

    少子化が叫ばれている中、経済状態とか、子供がいると仕事がしにくいなどのほか、産婦人科の医師の減少も大きな問題だということに改めて気づかされた。

    0
    2018年10月08日

    Posted by ブクログ

    ある緊迫の一晩の描写から始まる。

    途中は、主人公が医師になってからその晩に繋がるまでの過程が丁寧に描かれる。

    読みながら抱く感想は、「医者になんてなるもんじゃないな。特に産婦人科医には」だ。

    医師にもっと希望を持たせたい。救いを与えたい。

    率直にそう思う。

    0
    2020年11月18日

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