花喰いの獣2 新装版

火崎勇

高嶺の花……そう思っていた心理カウンセラーの多和田と恋人同士になった、元極道でラーメン屋店主の篠塚。だが、相変わらず何かと一歩引いた態度を取ってしまう篠塚に、多和田がある日同居話を持ち出してくる。元とはいえ極道の自分と住めばどんな危険が身に降りかかるかもわからず、篠塚は当然その話を断るが、そのことで諍いになった後日、多和田から突然別れを告げられ……。書き下ろしSS収録。

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: 心交社
• 掲載誌・レーベル: ショコラ文庫
• ページ数: 271ページ
• 電子版発売日: 2012年12月28日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

元ヤクザの篠塚とカウンセラーの多和田。全く違う２人だけど、不器用なところは似ているのかも。相手のことを大切にしたいと思っているのに、その方法がお互いを傷つけるものだったりする。考え方が違うのだから、言葉にしないと...。と言いたくなってしまった。

[aki · ★★★☆☆]

スピンオフ2作目

「ただ一人の男」のスピンオフ。元ヤクザで今はラーメン屋店主・篠塚×カウンセラー・多和田。高嶺の花だと思っていた多和田と恋人同士になった篠塚。
しかし相変わらず一歩引く篠塚と同居したい多和田。元極道の自分と住むのは危険だと考え断りますが、そのせいで多和田から突然別れを告げられ……。
篠塚にとっての一番は尾崎。そのことは身に染みて分かっていて、矜持を捨てられない篠塚。そんな中、最初は上から目線で鼻についた当て馬・上原登場。
荒れた生活を送る篠塚の前に尾崎が登場。多和田とのことでキツい一撃を食らう篠塚。 俯くな、腑抜けになるな、後悔するな……。さすが元親分は全てお見通し。 叱咤激励してくれる人がいるのがは幸せなことだと思います。
多和田が別れを切り出したのかを理解した篠塚。多和田のマンションで監視をして彼の様子を伺っていると、多和田の旧友のDVが判明……。
篠塚の登場で事件は解決。そしてよりを戻した時の執着と本気の言葉に強さを感じました。 俺の男だと言い切る篠塚がかっこ良かったです。最後はラブラブ。表紙イラストが小さすぎて残念。

[ブクログ · ★★★★☆]

1巻で両想いになれたものの急に告白されたような印象があって、読んでいてちょっと現実味がないなあと思っていたら、篠塚のほうもそう思っていたようで(笑)

同居話を断ったらいきなり別れ話を切り出され、篠塚は割と早いうちから諦めモードにはいってしまいます。
普通だったらもっと努力したはずですが、もともと高嶺の花だと思っていたのだから仕方がないのかもしれません。
そのいきなりさに読む方としては違和感がありまくりでしたけれど、それにも気が付かないぐらい動揺していたのにね。

結局、尾崎に喝を入れてもらってようやく自分の気持ちに気づき、多和田を取り戻すくだりは読んでいて爽快でした。2巻目でようやく思いが通じ合ったと言っても過言ではないと思います。
この後が気になりますが、3巻は出ないのかなあ・・・。