八月のセノーテ

八月のセノーテ

1,799円 (税込)

8pt

3.3

「この街は少しずつ沈んでいる」──そんな噂が流れる人工島で、タワマンに住む水泳部の仁寡は厳しい父の目を盗み、夜な夜なノートに空想の世界を描く。苦しくも美しい「中学一年生の夏」を鮮やかに描く。第10回林芙美子文学賞受賞作「森は盗む」も収録。

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八月のセノーテ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人工島で街が沈んじゃったらで始まる摩訶不思議な入り方の物語、主人公、仁寡と同級生りょう水泳部先輩の野口と月見先輩、野口は中学生なのに金髪でタバコを吸う奇妙な行動の数々そして中でも印象に残ったのが仁寡の父の行動自分が経営するレストランに野口が来た時の野口の悪行に対しての行動が物凄く印象に残りました。単

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

    経済的に恵まれていることと、個人の幸福はあまり一致しないという事実を、新市街の隙のない窮屈さと、本土のえもいわれぬ雑多さを比較して描いていたのだと思う。
    更に、そこに生きる中学生たちの、それぞれが置かれた生活環境での生きづらさが痛く伝わってくる。数は少ないけれど、登場する大人たちの気持ちや行動も、わ

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    読んだのに覚えてない
    読み終わってすぐ
    星3つって記録して
    感想書くの忘れてたら
    ほぼ内容覚えてない

    住んでるマンションが沈んじゃう
    って話だったような…
    ティーンの繊細な心理が
    中年には眩しいな
    って思ったような気がする

    今、星つけるなら2つだな
    9割以上記憶にないから

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    母娘の関係は多いけど、これは父(毒父)と息子の関係。ジュブナイルものといってもよさそうな話。林芙美子賞受賞したらしいが、氷室冴子賞でもよさそう。
    父親の描き方がちょっと古いな、と思っていたら、デビュー作だけど、昭和生まれの作者だった。光や心象風景の描き方がうまい。終始青いイメージが付き纏う描写が良か

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    裕福で暴力的な父。見て見ぬ振りをする母。理不尽な学校生活。心の支えになる異性の幼馴染。美しい海の景色。人工島で暮らす閉塞感。日常がどれほど苦しくても、幼さゆえにどこへも行けない。少年はノートに絵を描き、イマジネーションの世界に救いを求める。
    湊かなえさんの原作で、何度も繰り返し観たドラマ『Nのために

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    「逃げられへんのではなく逃げへん」という文章が印象に残りました。自分で逃げないことを決める意思。何から逃げないのか。親から。祖母から。はたまたそれ以外。
    少しずつ沈んでいる街から逃げない覚悟。
    純文学の中では読みやすいけれどわかりそうで、わからない。何かが掴みきれない。
    もう一度読みたいと思いまし

    0
    2025年07月10日

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