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【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2020年2月号~12月号が収録されています。】
《2020年2月号 キノコ村のけっこんしきの巻》
キノコ村と呼ばれる村がありました。この村のみんなはキノコが大好きです。
ある日、村長の娘アネラが巨木の下で涙を流しました。明日はアネラとのけっこんをゆるしてもらうために、恋人のキアヌが村長に会いにくるのです。その村長は、いつもこわい顔で人のわる口ばかり。これまでの恋人もみんな去ってしまっていました。やさしいキアヌとけっこんしたいアネラ。そこへ、ボノロンとキノコのバケモン・ポロがあらわれて……。
《2020年4月号 いたずらガラッパの巻》
桜の巨木のある大きな湖に、いたずら好きなバケモンのガラッパが住んでいました。湖で泳ぐ人の足をひっぱったり、舟をひっくりかえしたりしては村の人を困らせています。ついに村人たちは、ガラッパを退治することを決めました。
すると、村の少年ロアナが巨木に涙をおとします。ロアナは、小さいころ、ガラッパと友だちだったのです。ガラッパの本当の気持ちを確かめるために、ロアナ湖にむかいますーー。
《2020年6月号 千年カヤの願いの巻》
山と山にかこまれた森に、千年カヤと呼ばれるひときわ大きな木がありました。そんな千年カヤが泣いています。
その涙であらわれたボノロン。千年カヤは、自分のからだはボロボロで、次の台風が来たら倒れてしまうこと、自分と森を大事にしてくれた村人たちに、恩がえしができないまま倒れてしまうのが悲しいことを語ります。そして、千年カヤは、自分ではなく村人たちの願いをかなえてあげてほしいと願います。ところが村の村長は……?
《2020年8月号 きえたかげの巻》
若者ケララが杉の巨木の下で泣いています。ボノロンが涙のわけをたずねると、なんとケララから「かげ」がきえてしまったと言うのです。
ボノロンとゴンは“かげのす”へむかい、ケララのかげを探すことに。そして、洞窟の中にいたケララのかげに出会います。けれども、かげはいつもめんどうなことからにげてしまうケララにあいそをつかしていました。さらに、ここでこいびとが見つかったのでケララの元には帰りたくないと言いますーー
《2020年10月号 おじいさんの子守歌の巻》
イチョウの巨木の下でバケモンのタロが泣いていました。タロたちは5才まで地上でくらして、そのあとは水の中でくらします。そのため5才になったタロは、もう湖に帰らないとなりません。
ところが、タロは育ての親であるオキオじいさんとはなれたくないと涙を流します。オキオじいさんはもう年で、目もすっかり悪くなりました。それでもタロを自分の子のように育ててくれた恩人です。タロの前にあらわれたボノロンはーー。
《2020年12月号 ピアノをひくねこの巻》
トウヒの巨木がそびえ立つ小さな村で、青年ソラトがピアノをひいています。そのかたわらではねこのミーシャも音にあわせておどっています。その楽しげな音に、村人たちも家のまわりでおどりはじめました。ソラトは村で人気の音楽家だったのです。
ある日、ソラトは巨木に涙をおとします。あらわれたボノロンに、最近元気のないミーシャを長生きさせてほしいと願います。けれども、ボノロンは寿命をのばすことはできません……。
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