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【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2016年2月号~12月号が収録されています。】
《2016年2月号 歌のない国の巻》
ベルル王国では、歌を歌うと、王様の命令でポロロ島に閉じ込められてしまいます。王様は娘のクララがなくなったのは歌のせいだと考え、歌をにくむようになったためです。
クララの子どもであり、王様の孫であるコラルは、じつは歌が大好き。巨木のかげで、お母さんが歌ってくれた子守歌をこっそり歌っているのでした。
ある日、コラルは町で子守歌を歌った親子をかばい、ポロロ島へつれて行かれてしまいますーー。
《2016年4月号 咲かない桜の巻》
たくさんの桜が満開の花を咲かせる山の中ーー。ひときわ大きな桜の巨木だけは、まだ花を開いていません。
その巨木の下には、ニコのお母さんのおはかがあります。ニコのお父さんは、桜の巨木に花が咲くのは、天国からお母さんがやってくるからだと信じて、毎年楽しみにしていました。
ところが、なぜか今年は咲かないのです。おち込み、体調をくずしてしまったお父さんを心配して、ニコは巨木に涙をおとします……。
《2016年6月号 テジンじいさんとゾウ》
イチジクの巨木がある村に暮らす、テジンじいさんと孫のラム。テジンじいさんは巨木の下でラムに、大切な友だちの思い出話をはじめます。
テジンじいさんは若いころ、川に取り残された小さな子ゾウを助けたことがありました。子ゾウにポーと名付け、ふたりは友だちになったのです。
ところが、ある日、村の人々が森から動物をおいだそうとしていることを知ります。テジンは、あわててポーを守ろうとするのですがーー。
《2016年8月号 ユリノキと小さな学校の巻》
山の中にぽつんと立っているユリノキの巨木。年老いたユリノキが、ある日、ひとつぶの涙を流します。
あらわれたボノロンに、ユリノキは、かつてここにあった小さな学校と、ひとりの先生の話をはじめます。ユリノキを植えてくれ、いつも話しかけてくれた先生。そんな先生が、最後に言っていた願いを、自分が枯れてしまう前に、かなえたいと言うのですーー。
《2016年10月号 にじのかけ橋の巻》
ミモとお母さんは、カエデの巨木のある丘が大好き。そこからは、ときどききれいな虹が見えるのです。けれども、お母さんは病気で目を悪くしています。もうすぐ、光を失ってしまうかもしれません。ミモは、お母さんが大好きな虹をどうしても見せたいとボノロンに願いました。
ボノロンは、ある方法で虹をつくろうとしますがが、それにはちょっと覚悟が必要でーー?
《2016年12月号 ラドロの涙の巻》
あるさむい冬の日、ボロボロのマントに身をつつんだ、ラドロという男がモミの巨木の下にやってきました。ラドロは、ぬすみをはたらいた罪で、長い間ろうやにいれられていたのです。
ラドロの涙であらわれたボノロンは、願いをひとつかなえると伝えますが、ラドロは自分の代わりに、奥さんと子どもの願いをかなえてあげてほしいと言います。ボノロンはその願いを知るために、ラドロにある魔法をかけます。
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