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「私はどこ迄行ったら満足出来る女なのでしょう。……」(兄宛書簡)。処女小説「かやの生立」ほか、戯曲、コント、童話等36篇収録。
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Posted by ブクログ
ナルホドソウイウコトカ。「落語」の最大の特徴を、「歴史」とは切り離された「時間」、語り手と聴き手とが回転木馬のように「同じ時間を生きる」ことにあるとして、歌舞伎や演劇、講談や能、アニメやコミックなどと比較しながら解説したとても興味深く、説得力のある一冊。 日本史の知識も時代劇への関心もさっぱりない...続きを読むにもかかわらず、うっかり「落語」にハマってしまった超初心者としては、かねがねこんなことでは「落語」を存分に楽しめないのではないか? というコンプレックスにも似た感情があったのだが、伝統芸能としての「落語」はいまひとつの過渡期にさしかかっていると著者が言う第8章「現代の落語」を読んで、ほんのわずか救われた気になったのだった。 ここで著者は、現代の噺家が担わなければならない課題として「距離」という問題を挙げる。つまり、落語に描かれた情景や風俗からすっかり遠ざかってしまった現在、落語の語り手は「みずからの位置とはなしの距離を ー その遠さを ー 」厳密に定め、示さなければならない。そうして、その「距離感」から「遠景としての八五郎や与太郎を、あるいは隅田川や長屋を現在に出現させる」ことではじめて、現代の落語は「芸」として成就するのだ、と。 つまり、落語の語り手がしっかりその「遠さ」を定め、示すことさえできれば、江戸時代や明治時代の情景や風俗とはさっぱり無縁な現代を生きているボクのような聴き手でも、いっしょに「回転木馬」にのって八五郎や与太郎の暮らす長屋を訪ねたり、春の隅田川でのんびり船遊びに興じたりすることができるというわけだ。 ひとまずは、目の前にそんな「情景」を出現させてくれるような噺家を追いかけてみようと思う。
タイトルの通り、もちろん落語に焦点があてられているのだけども、能や人形浄瑠璃、歌舞伎、講談、漫画や映画、漫才、コントなどさまざまなハナシとの比較によって、芸の型を分類しその楽しみ方を紹介している。 落語の噺の中身についての紹介ではなく、落語とはそもそもどのような芸かという点について、学ぶことができる...続きを読む。 単純に聴いて楽しむだけではなく、その噺がどのような位置づけにあるのかという見方を持っていても面白いかもしれないな。 なるほど、こういう見方、聞き方、楽しみ方、視点があるのかと楽しんで読めた。 初心者の僕にとっては、まだまだそれぞれの芸についての理解が浅いので、ついて行けない部分も多かったけども、落語についてこれからまた違う楽しみ方ができるなと思えた。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 落語とは何かを考えつつ、その聴き方楽しみ方を探る落語論。人は落語をきいてなぜ笑うのか、落語における時間の流れ方、落語はドラマを排除すること、登場人物がみな無名であること、などから、落語という芸の特異性に迫る。 ---------------- 【目次】 はじめに 第1章 落語の視点 第2章 二人目の人 第3章 名のある人と名のない人 第4章 落語の中に流れる時間 第5章 落語家のしごと 第6章 落語の背景 第7章 人情ばなし 第8章 現代の落語 終章 「景清」と「心眼」 あとがき 主な参考文献 ----------------
落語の周辺にあるさまざまな現象につき、落語以外を例示しながらわかりやすく示す解説本。面白い。 落語を全くみたことはない人はいないだろうし、落語に対する「イメージ」はほとんどの人がもっている。ただ、一般的にはそういう「イメージ」を整理するまでには至っていない。本書では文学やマンガなどを例に示しながら...続きを読む、「落語のイメージ」をわかりやすく解説している。 ぼく自身について言えば、演芸場に何度か足を運んだこともあり、「全くの無知」というわけではないつもりだった。だけど本書を読んで「なるほどなあ」と思い、そしてiTunes Storeで古典落語を何作もダウンロードしてしまいましたとさ。
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